推敲しない言葉

本・映画・音楽の、推敲しないそのままの記録。

だれかの愛しい人4

読んだ。

だれかのいとしいひと

「だれかのいとしいひと」

転校生じゃないからという理由でふられた女子高生、元カレのアパートに忍び込むフリーライター、親友の恋人とひそかにつきあう病癖のある女の子、誕生日休暇を一人ハワイで過ごすハメになったOL…。どこか不安定で仕事にも恋に対しても不器用な主人公たち。ちょっぴり不幸な男女の恋愛を描いた短篇小説集。


ゆるーく、確実に暗い気持ちになる小説集でした。
でもなんか痛快なところがあって角田さんさすがだなあ!みたいな。
「最近、角田光代しか読んでなくない?」
ということをたまに言われたりしてますが、正解!

ここでこっそり、私の本購入スタイルを考えてみる。
角田光代・吉田修一・奥田英朗の3名は書店で見かけたら必ず買っちゃう感じ。
村上春樹も文庫化されたら買う。
あとは、三浦しをんとかいしいしんじとか現代作家押さえつつ、店頭ポップで気になるの押さえつつ、現代作家ばかり読むのもなんか嫌なので、月に1度は文豪系をまとめて買う。

とんがった気分の時(世の中なんてバーロー!みたいな)は、オーケンや中島らもとかを読む。

夏は江戸川乱歩の読んだことないのを買う。
化粧品とか洋服とか買って、「女子気分」が盛り上がってる時は、林真理子先生の本を買う。


といった感じです。
角田さんの本は全巻制覇したいけど、コンスタンスに新作を出されているためなかなか追いつけません。



女子気分の時に読みたい最近のおすすめは、


美人の教科書

「美人の教科書」
いただき物です。どうもありがとうございます!
これはコスメのことだけじゃなくて、食事やエクササイズ、ほんのささいな疑問についても書いてあるので飽きずに読めます。

あるいは男性が読んでもためになるかもしれません。
夏って女子はやること多いですよね。
サンダル足痛いし、メイク崩れやすいし…。 そういう苦労を男子がちょっと分かってくれてると萌えます。

でも、あまりにも分かられるとドンビキします。
ドンビキされるくらいなら、気にしないほうが無難かも? なんて。

最悪4

読んだ。

最悪



『最悪』
お先まっ暗、出口なし それでも続く人生か

小さなつまずきが地獄の入り口。転がりおちる男女の行きつく先は?

不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢(あつれき)や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。銀行員のみどりは、家庭の問題やセクハラに悩んでいた。和也は、トルエンを巡ってヤクザに弱みを握られた。
無縁だった3人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める。



『邪魔』と一緒で救われない。
日常も一歩踏み出せばこんなに地獄なんだなあ…と。

良いことばかり続いたあとに、最悪の出来事があって、「そうだよな。良いことがありすぎた」ってあきらめる主人公達。

後半はもう本当どんどん堕ちていくだけなんですが、文体がすっきりしてるので読みやすいです。

分厚いけど、さほど時間かけず読めるはず。
私的には『邪魔』のがおすすめです。

愛がなんだ4

読んだ。

aiga

『愛がなんだ』

仕事中でも携帯で長話、食事に誘われればさっさと退社。すべてがマモちゃん最優先で、会社もクビになる寸前。だが、彼はテルコのことが好きじゃないのだ。テルコの片思いは更にエスカレートしていき…。直木賞作家が濃密な筆致で綴る、全力疾走片思い小説。



片思いをしたことのある人なら誰しもが経験あるはす。
期待して、かなわなくて、期待した自分がばっかみたいっていう自己嫌悪…。
私も、自分はバカダナアと思ったこと何度もありました…。
でも、最近ではやっぱ男子の中には女子の期待を裏切ってばかりの、ひどくだらしない(そしてひどくかっこいい)人がいるんだなあって思うようになりました。

だらしない男子ほどかっこよかったりするんですよね。これはずるい!
やっぱやさしい男子がいいなあ。
この小説の主人公が恋してる男子は、率直に最低だと思いましたw



ただ、やさしくてつまらない男子と、だらしなくておもしろい男子、どっちがいいかというととても迷う気が。
これは、逆に男性のみなさんにも問いたい。女子にもおなじことが言えるんじゃないでしょうか?



二巻買いました!

rinsi

「臨死!!江古田ちゃん2」


今日お酒を飲みにいった女友達にこの漫画の話をしたところ、私もめっちゃ笑った!との回答。
江古田ちゃんの流れは確実にきてますね。

そして、2巻の帯は叶恭子様。
以前何かで読みましたが、叶姉妹って相当サブカル好きで、ガロは創刊号からコンプリートしているとかなんとか。
素敵すぎる。



江古田ちゃんに観察されるはめになっても、私は猛禽ちゃんになりたいけどなあ…。
実に元気の出る漫画でした。

いろんな「フリーター」がいるなあ4

文庫と久々に漫画を購入。

エコノ
『エコノミカル・パレス』

34歳フリーター、「タマシイのない仕事はしたくない」と、年下の同棲相手は失業中。エアコンは壊れ、生活費の負担は増えていく。どんづまりの生活を変えたのは、はたちの男からかかってきた「テキ電」―私はちゃちな恋をした。生き迷う世代を描き、フリーター文学とも呼ばれた著者の転換点となった傑作。


割と暗い気持ちになったけど、読みきった。
>「タマシイのない仕事はしたくない」と、年下の同棲相手は失業中。
というこのくだりだけで、私だったらイライラして憤死してしまいそうです。
でも、こういう人と同棲を続けるのは主人公の優しさじゃなくて、主人公の甘さとか弱さとか依存性だと思った。
そして、水商売の場面が逸脱。

でも、こんなだらしない生活は私は怖くてできないな…。
(私もそうとうだらしないけど)


臨死
『臨死!! 江古田ちゃん』

街角で、酒場で、仕事場で、あなたの隣に猛毒の牙を持つ女性がいるぞ。男と女のこの世界で生き残りたければ、これを読んだ方がいい。
「沈黙の艦隊」のかわぐちかいじ氏も大激賞!!
「時代はエビちゃんOLから江古田ちゃん裸族へ!」ひうらさとる
「とりあえずお姉ちゃんが心配です!」ジョージ朝倉
女性読者の圧倒的支持を誇る超絶4コマ!


マジで爆笑した。
女子の本音系。一番仲いい女友達に会いたくなる本。
でも、勘違いしないでほしいのは、こんな女子もそうそういないと思うw



これでも水商売の場面がある。
フリーターで、まとまったお金がほしいとき、女子は水商売で働ける強さがあって楽しい。
でも、バイト感覚で働くとプロのおねいさんやお客に失礼じゃないのかな?
って思ったりもする。
「警視庁24時」とか「眠らない街新宿」系のドキュメンタリー大好きです。

アフターダーク2

文庫化されていたので、読みました。

アフター
『アフターダーク』

感想は…。普通…?
時間と場面がこまめに変化するのは良かった。
あと、狂気な事件がおこっても日常は変わらずに進んでいく描写もよかった。
(一方では、暴行事件がおこっているのに、デニーズでは若者がおしゃべりをしているなど)


だけど、強く心に残るものがこれといって無く、
村上作品の中では低位置になりそうです。

満潮の時刻4

読んだ。

満潮
『満潮の時刻』

突然の喀血により結核に冒されていることを知った明石。四十代の働き盛りで療養生活を余儀なくされ消沈する明石が入院先で出会ったのは、自分よりもさらに死に近い病人たちと、その儚い命の終焉だった。結核がまだ致命的な病であった時代、死の淵を彷徨い絶望と虚無に陥った男の心はどこへ向かったのか。生と死、信仰と救済。遠藤文学を貫くすべてのテーマが凝縮された感動の長編。


のめり込んで、2日間で読了(正味、3時間程度)。
一度手術をしたことのある人間なら、この描写のリアリティに鳥肌がたつはず。

『海と毒薬』もそうでしたが、麻酔シーンとか本を持つ手の力がぬけるほど感情移入しました。

私が入院したときもそうでしたが、同室で他の患者さんと会話するのってすごく希有な体験だと思う。
私なんて成功確率100%みたいな簡単な手術でお気楽だったけど、でも眠れない夜の何度も寝返りをうつ、変に熱をもったシーツの不快感は忘れられない。
狐狸庵先生、素晴らしい本をありがとうございます。




藤子不二雄の漫画もそうだけど、もう亡くなっている人の本は、
今後増えることがないから大切に読みたい。
次は、『王妃マリー・アントワネット』を読む予定です。

江利子と絶対4

読んだ。

えり
『江利子と絶対』


引き篭もりの少女・江利子と、“絶対”と名付けられた犬のコンビが繰り広げるぬるい日常を姉の視線から描く表題作『江利子と絶対』。頭髪に問題を抱えた中年男・多田と、その隣人の帰宅を生垣に潜んで待つ女・アキ子。ふたりの悲惨な愛の姿を過剰なまでのスケールで描き出した『生垣の女』。問題児でいじめっ子の波多野君と、その手下の僕と吉見君。3人の小学生が迷い込んだ、窓のない屋敷は…。手に汗握る殺人鬼との攻防を描く、ホラー傑作『暗狩』の3編を収録。



本谷作品は、3作目です。
「腑抜けども〜」よりも断然こちらをおすすめします。
※「腑抜けども〜」ももちろん良いですが。



ひきこもりの少女のわけわかんなくなっちゃう感じがすごいです。
私はひきこもったことがないので本質は分かりませんが、周囲のひきこもり率ってなかなか高い。
「親族に1人いて…。」とこぼす人によく出会います。イコール、それだけ世にあふれているということですよね。

ひきこもりたくてひきこもってるんじゃない、ver.のひきこもりです。


話の終わらせ方が巧い方って、絶対的に尊敬します。
次は『ぜつぼう』を読みたいな。

ゴシック&ロリータ

横浜でこれを見ました。

『ゴス展』
goth

ゴス/ゴシックとはなにか
音楽やファッション、映画、小説など、現在、様々なカルチャー・シーンでゴス/ゴシックと形容される現象がある。本来は中世ヨーロッパの芸術様式を指す言葉でありながら、今やスタイルを超えて、ある種の生き方を示す用語としても機能している。



気になる映像作家、束芋の作品はいまいちピンとこなくてちょっと残念。
私は美術のこととか知識がまったくないので、見ててわーーーってなるのが好き。当たり前かもしれないけど、ネーミングだけで間違いなく好きっていうのは美術においてありえないかも。

初めて知りましたが、ピュ〜ぴるという方が良かった。
チェックチェック。




ゴスといえば、

『GOTH』
otu

なんか、いままで読書がしなかった人に、本を読むきっかけを与えた作家って、石田衣良と乙一がダントツな気が。
少なくとも、私の周りには多いです。

面白かったけどはまる予感は無さそう。





そういえば、
この前嶽本野ばら先生を代々木で見かけた気がするんだけど
やっぱ気のせいなのかな……。

二の腕界の女王、フカキョン。演技うまいって主張したい。
いや、本当レオ様と一緒でもっと評価されるべきです。

『下妻物語』

下妻

好きなものは、ファンでいるのが一番の贅沢。
そのとおりだけど、私は手に入れたくて仕方がないよ。

久々の投稿はとりあえずメモから。4

読んだ。

『頭の中がカユいんだ』
らも


かなり良かったです。
らもさんの本は、中学生の頃日記を読んで、おびえて以来避けていたが、22歳の私にはすっきり読めました。
ただ、内容はすっきりじゃないです。
心底、見習えない主人公だと思います。

けれど、かっこつき“コピーライター”に反吐が出る気持ちとか好きです。共感できるかというとわかりませんが、好き。


らもさんがお亡くなりになって、3年半ほどになるわけですが、
当時はてっきり、オーバードーズか何かで亡くなったのだと勘違いしてました…。

深夜、飲食店を出る際に階段から転落して全身を強打、転落時に頭部も強打しており、脳挫傷による外傷性脳内血腫のため、神戸市内の病院に入院、脳への重篤なダメージにより昏睡状態が続くが夫人の意思で延命措置を中断、同月26日午前8時16分に死去。享年52歳。 故人の生前の希望で葬式は執り行わず、遺骨は夫人の手で散骨される。



52歳か。若いなあ。
そして、素敵な奥さんもらってるじゃないですか。

続けてらも作品を読んでみようと思います。
勝手ながら、8年年近い時を経て、仲直りしたような感覚です。

「この色使いの装丁なら間違いない」はずが…2

立て続けに、「う〜ん…。」という本を読みました。


『幸福な遊戯』
幸福な

角田光代のデビュー作。

ハルオと立人と私。恋人でもなく家族でもない三人が始めた共同生活。この生活の唯一の禁止事項は「同居人同士の不純異性行為」―本当の家族が壊れてしまった私にとって、ここでの生活は奇妙に温かくて幸せなものだった。いつまでも、この居心地いい空間に浸っていたかったのに…。


表題の『幸福な遊戯』なまずまず面白かったのですが、他の2篇がちょっとイマイチ…。
しかし、このデビュー作を読んで安心した。という気持ちもあります。
今まで彼女の作品どれを読んでも最高に面白かったので、(別に私は作家を目指してはいませんが)へこむんですよ。
「同じ人間なのに私のこの狭い視点は何かね!?」
と自分に投げかけてしまうんです。けれど、角田さんも色んな経験を経て自分の作風を築きあげてきたのだなあと思うとほっこりします。

Amazonの評価は、芳しくないですが、空気感はやっぱり最高。



『gift』

ギフト


妖精の足跡の話はすごく良かった。
ただ、短編なのにページをめくる指が進まなかった。
空想と現実のバランスが好みでないのかも。

ただ、嫌味じゃなく、“おしゃれなもの”に触れて生きてきたんだろうなあという作家のセンスのチョイスは好きです。
あと装丁、良い!

他作品もチェックしてみようと思います。
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東京で働く28歳。ライターをしています。

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