推敲しない言葉

本・映画・音楽の、推敲しないそのままの記録。

映画

大奥 永遠 右衛門佐・綱吉篇

試写会で鑑賞。

「大奥 永遠 右衛門佐・綱吉篇」
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よしながふみの人気コミックを映画化した「大奥」(2010)の続編。前作より過去にさかのぼり、ひとりの女将軍に3000人の美しい男たちが仕える女人禁制の大奥がどのように成立していったのかを、TVドラマ版「大奥 誕生 有巧・家光篇」(12年10月〜12月放送)との2部構成で描く。徳川5代将軍綱吉の時代。公家出身の謎の男・右衛門佐(えもんのすけ)が綱吉の夫にあたる御台信平(みだいのぶひら)に呼ばれ大奥に入る。綱吉の側室候補であったが年齢を理由にそれを辞退した右衛門佐は、代わりに大奥総取締役の座を望むが……。主演はドラマ版「有巧・家光篇」の主人公・有巧(ありこと)役とあわせて1人2役となる堺雅人。菅野美穂がヒロインの綱吉に扮する

昔テレビドラマでやってた「大奥」は、THE女の戦い!どろどろ。みたいのが苦手でずっと観てなかったんですけど、再放送でチラっと観たら西島秀俊の色気、小池栄子の怪演、松下由樹の熱演に結構見入ってしまいました。

でも、この映画を観て私はやっぱりこういう「豪華絢爛・歴史絵巻!」みたいなの苦手だわって確信しましたw

2010年に公開された柴咲コウ主演の「大奥」みたいにBL要素も少なくて、女のドロドロも全然無くて、そういった意味では安心したのですが、その分あまり盛り上がりも無くて、印象に残らない作品でした。

悪い意味で印象に残ったのは、クライマックスシーンでの堺雅人の決めセリフ。あれってあれで正解なの? 笑わせようとしてるわけじゃないんだよね? って心から思いました。今も思ってます。

ただ、菅野美穂の迫力。特に年齢を重ねて、老けてきたときの彼女の恐ろしい表情の数々は、いつもの菅ちゃんじゃない雰囲気を味わえて良かったです。クドカンのいつもいじけてる旦那、ビクビク怯えてる要潤、たぬきお化けっぽい西田敏行など脇役陣はgoodでした。

推理作家ポー 最期の5日間

観た。

「推理作家ポー 最期の5日間」
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「モルグ街の殺人」「黒猫」などで知られる推理作家エドガー・アラン・ポーの最期の日々を、史実とフィクションを交えながら描くミステリーサスペンス。1849年、アメリカ・ボルティモアで猟奇的な殺人事件が起こる。現場に駆けつけたエメット刑事は、この事件が高名な作家エドガー・アラン・ポーの小説「モルグ街の殺人」に酷似していることに気づく。警察は、酒びたりで荒んだ生活を送るポーを有力な容疑者として捜査を進めるが、ポーの作品を模した第2、第3の殺人が発生。著作を汚されたポー自身も捜査に乗り出すが……。監督は「Vフォー・ヴェンデッタ」のジェームズ・マクティーグ。(eiga.comより引用)

江戸川乱歩は好きですが、エドガー・アラン・ポーの本は一冊も読んだことが無いんです。というか、ポーがどうとかよりも、外国人作家の作品はほぼ読んだことが無い。ライ麦畑とかそういった基礎以外は、カフカとウィリアム・バロウズ(よっ中二病!)くらいしか。

この映画、試写会で観たのですが、好きでも嫌いでも無い、でも自分でお金を出しては観に行かないかな〜という作品でした。決してつまらなくは無いのですが特に思い入れを持てない。ただ、ポーの本にはチャンレンジしてみようと思いましたよ。

あ、予告編なり公式サイトなりを見ると結構女性にウケそうなタイプの作品に見えるし、実際にウケるとは思うんですが、結構グロいシーンがあるので苦手な方はお気をつけて。「SAW」シリーズのどこかに出てきた、振り子で胴体切断。なんて描写もあります。

私は「SAW」シリーズは全て観てるので、このシーンを観た時に「あ、これSAWにも出てきた殺害方法!」って思いました。後日、この作品のスタッフさんにお話を伺う機会があって、そのことを言ったら「アメリカ人にはそれだけポーの小説が体にしみこんでいるんですよ」と言われて、なるほどなーと思った。映画にも出てきますが、ポーの「大鴉」は、日本でいったら「銀河鉄道の夜」みたいに、教科書に載っている詩だそうです。

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と、ポーについての興味はふくらむ一方。肝心の映画はというと、安っぽい描写も無く、トンデモ展開もほとんど無く、キレイにまとめられた映画でした。ただ、悪く言えばそれが何か物足りない原因でもある様な。

ポーを演じたジョン・キューザックは超ハマり役でした。後世に語り継がれる偉大な作家であっても、実際はダメダメな部分がたくさんあったという描写も愉快で。

この物語はもちろんフィクションなのですが、ポーの最期は本当に謎に包まれていること、そしてポーの作品が事件を解決するための重要な要素となっていることから、ポーに知識のある方なら、私とは全く違ってとても面白い映画なのかもしれません(その逆もありえるけど)。

でも、DVDでたまたま借りて観て、あ、意外と良かったな。なんていう掘り出し物感はある作品なので、ミステリー好きの方はどうぞ。

エンドロールの映像は殺人的に物語の雰囲気に合って無かった様な気がするんだけど、あれはなんですかね。

恋に至る病

観た。

「恋に至る病」
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処女童貞喪失の通過儀礼がテーマの中編作品「普通の恋」(2008)で、ぴあフィルムフェスティバル2009の審査員特別賞を受賞した木村承子監督が、同映画祭のスカラシップを獲得して製作した長編デビュー作。恋とセックスにまつわる根源的な疑問を、独特のユーモラスな感性で描き出す。高校で生物の教師をしているマドカは、他人との接触を避け、授業中でも生徒の顔をまともに見られずにいる。そんなマドカのことが大好きな女子高生ツブラは、マドカの姿をイラストにしてノートに書き留めている一方、「死んだあとで誰からも忘れられてしまうこと」を恐れ、「腐らない体」を手に入れるために防腐剤入りの食べ物しか口にしない日々を過ごしている。そんなある日、ツブラはマドカと性器を交換することを妄想するが、ひょんなことからそれが現実となってしまい……。

石井裕也監督の「川の底からこんにちは」も受賞作である、ぴあフィルムフェスティバルのスカラシップ作品。

映画っていうのはマーケティングとかターゲット層とか、流行とかをくみとって大人たちがしっかりデータを集めてそれをもとに作ると思うんですが、こういった「本気で撮りたいものを撮る!」ってパワーで出来上がった映画を観るのは楽しいです。どっちが良い悪いじゃなくて、どっちが好き嫌いじゃなくて。

で、「恋に至る病」は好みの映画ではなかったんですが、ものすごいパワーを感じる作品であり、何より俳優さんたちが全員とてもよかったです。登場人物の名前がツブラ、マドカ、エン、マルって全て「円」なんですよね。こういった名前のこだわりとか、やっぱり熱を感じますよね。

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物語は、影の薄い気弱な生物の先生に恋しまくってる女子高生が、トンデモ妄想をしていてその妄想が本当になってしまうっていうものなんですが、確かにこのトンデモ妄想はお互いの性器が入れ替わるというものであり、トンデモないです。

でも、そんなトンデモ設定以外は割と静かに展開していきます。思春期の恋とか自意識とか。結構切ないです。ツブラとマドカのパートはもちろん、エンとマドカの関わりとかも良かった。佐津川さんと染谷さんはさすがな感じでした。
好きなシーンは、団地のシーンとおにぎりのシーン。あとブログの一番最初の画像の表情かな。この表情とタイミングはすごいです。ドキっとしない人はいないんじゃないか。

無事DVD化するのかがちょっと気がかりな作品ではありますが、ぜひ木村承子監督の次回作も観たいです。あ、音楽はアーバンギャルドなんですけど、病的なくらいポップというねこれ以上ないピッタリなかんじ。



リヴィッド

観た。

「リヴィッド」
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「屋敷女」(2007)で長編デビューしたジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ監督が、古い屋敷に忍び込んだ少女たちが直面する恐怖を幻想的な映像で描いたフレンチホラー。介護ヘルパーのリュシーは、かつて厳格なバレエ教師として名を馳せ、今は寝室で寝たきりの生活を送る資産家の老婦人ジェセルの邸宅に、秘密の財宝が隠されているという話を耳にする。リュシーは、ボーイフレンドのウィルと悪友ベンを誘い、夜中にジェセルの屋敷に忍び込むが、死んだはずのジェセルの娘アナが純白のバレエ衣装に身を包んで現れ、恐ろしい惨劇が始まる。(eiga.comより引用)

久々のシアターN。ホラーだけど幻想的で美しく、でもちゃんと血も流れるよってな作品でした。ホラーフラグたちまくりの、ベーシックなストーリー展開で結構ハラハラしちゃいました。

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少女の空恐ろしいまでの美しさとホラーの怖さがドッキングした雰囲気。作品トーンで言えば「ぼくのエリ 200歳の少女」みたいな。あとは「箪笥とかですかね。寒い地域を舞台にした作品で、空気も澄んでいて、でも夜の道とかすごい暗くて怖くて、いい雰囲気だったな〜。

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主人公リュシー役の子がめちゃんこ可愛かった。ボーイッシュ巨乳。オッドアイというところも非常に中二心をそそられるという……。

未見なのですが、絶対に観なくてはいけないと思っている衝撃作「マーターズ」なんかもフレンチホラーで、ハリウッドでは絶対作れない様な独特の作風が良いなあと思ってるんですが、本国フランスでは映画館に客が入らないため、ホラー映画の製作にこぎつけるのは困難を極めてるんですって(シネマトゥデイ記事より)。

日本って結構ホラー好きな人多いと思うんですけど、でも「シアターN」が閉館したらもうかからないだろうなって作品もたくさんありますよね。ホラー映画界にはたくさんの才能があり、園子温監督も「女の裸がみたくてホラーやスプラッタを観ていて好きになった」と話していたり、クリエイターに影響を与えた点も大きいはず。

シネコンはキレイでテンションがあがるけど、でもやっぱりこういう地味だけど良作っていう映画もちゃんと観たいなーと思った次第。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語

無事観ました。私達が今生きているのはまどかのおかげ。

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語」
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2011年に放送されて大きな話題を作り出し、第16回アニメーション神戸賞作品賞・テレビ部門、東京国際アニメフェア2012・第11回東京アニメアワード、第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞など、数々の賞を独占したTVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」を再構成した劇場版2部作の後編。思いを寄せる恭介のため魔法少女になったさやかだったが、魔法少女の真実を知って絶望に飲まれていき、ついに魔女へと変貌してしまう。まどかは、さやかを救おうとする杏子の提案に乗るが……。どんな願いでも1つだけ叶えることができるかわりに、魔法少女として戦う道を選んだ5人の少女がたどる過酷な運命を描いたダークファンタジー。(eiga.comより引用)

もう、まどかありがとう、としかコメントは無いんですが、最高でした。

「まどほむ」パートももちろんですが、「杏さや」パートが大好きな身としては、人魚の魔女のシーンからスタートする後編は観ていてずっと辛かったです。「心に残ったセリフ集」でも「杏さや」(こうしてみると杏さゆりみたいだな)が1,2フィニッシュ! まさに名シーン。

脚本を担当した虚淵によれば、杏子は悪人として振る舞うことで絶望を発散させ心の平静を保っていたが、実のところはそうした自分が好きではなく、この時仮にさやかを救うことができれば自分自身の心を救うこともできたが、見捨てていればそのまま真の絶望を迎えたであろうとされる。- wikipediaより。

杏子かっこいい、杏子いい子。とても好きなシーンを大スクリーンで観れて良かったです。

『まどか☆マギカ』は5人の魔法少女はもちろん、まどか母や恭介、仁美さんに至るまで全てのキャラクターが魅力的だと思う。でも、やっぱり主人公はまどかなんだってアニメを最期まで観ると分かるし、まあこれは物語自体とは関係無いけど、ピンクのキャラデザってすごく映えるしかっこいい。

映画終了後には、来年公開予定の「[新編] 叛逆の物語」のティザー予告も。予告を観る限り、仁美さんが物語りに関わってきそうな予感。超楽しみ。

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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語

観た。超良かった!

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語」
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2011年1月から4月にかけて放送された全12話のTVアニメーション「魔法少女まどか☆マギカ」を再構成した劇場版2部作の前編。平凡な日常を送っていた中学2年生の少女・鹿目まどかは、ある日、街を破壊する怪物と戦う少女の夢を見る。その翌日、まどかの前に夢で出会った謎の白い生き物キュゥべえが現れ、「僕と契約して、魔法少女になってほしい」と告げる。総監督の新房昭之、脚本の虚淵玄(ニトロプラス)、異空間設計の劇団イヌカレーら、独特の世界観を築き上げたTV版のスタッフが結集。(eiga.comより引用)

「魔法少女まどか☆マギカ」はアニメで全部観ているので、知っているストーリーではあるんですが、再放送の時に見返すと、初見よりもますます楽しめたんですよね。楽しめた、というか悲しめた。それこそ、ほむらと同じ気持ちで「みんな、キュゥべえに騙されないで!!」って心から思いましたもん。そして劇場版。シャフトのアニメーション、大スクリーンで観てもキレイだったな〜。

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今回劇場版を観たら、ものすごく杏子とさやかのことが好きになってしまい、改めてこの2人のパートって名シーン多いなあと思いましたよ。特にさやかは、一番普通っぽい(深いところで一番普通っぽいのはまどかだけど)だからより気持ちが分かって、ラストの展開にむけて思わず泣いちゃったんだぜ……。

普通の女子中学生ですよね。好きな子がいて、その子のために何かしたいって思って、結果嫉妬にとりつかれるという。まどっちだったらそこで「ひとみが幸せなら」って思っちゃうかもしれないけど、さやかには「ひとみはすごくいい子で、応援しないといけないって分かってるんだけど、でもすごく悲しいし悔しいしどうしようもない」って感情があって、いたたまれない気持ちに。

改めてすごい設定、脚本、物語だと思います。後編ももちろん観てきたので、後ほどサラっと感想を書きます。

劇場版 TIGER & BUNNY The Beginning

観た。

「劇場版 TIGER & BUNNY The Beginning」
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2011年4月〜9月に放送され大きな話題を呼んだヒーローアクションアニメ「TIGER & BUNNY」の劇場版第1作。「NEXT」と呼ばれる能力者が、街の平和を守るヒーローとして活躍している巨大都市シュテルンビルト。ヒーローたちはスポーツ選手のように企業のヒーロー事業部に所属し、スポンサーの広告を背負って戦いに従事。活躍に応じて加算されるポイントを競い合っていた。そんなヒーローの1人、ワイルドタイガーは、すでにベテランの域に達し、最近は人気下降に悩んでいたが、ある日、スポンサーから生意気な若手ヒーローのバーナビーとコンビを組むように命じられ……。TVシリーズの第1〜2話をベースに、TVでは描かれなかったエピソードも展開する。(eiga.comより)

こちら、今さらって感じもあるのでサクっと感想を書きますが、タイバニがもともと映画映えするストーリーだけあって、もう知っているストーリーであっても楽しめました。今ここまでどストレートなアクションアニメって無いし、爽やかですよね。やっぱりタイバニは、いい。

大スクリーンで変身シーンを観るとやっぱりかなり格好良かったし、各キャラクターのピットイン映像は燃えます。来年秋に公開されるライジングは、アニメ本編後のオリジナルストーリーとのことでこれはかなり楽しみです。

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エンドロール後のあの演出にはちょっと驚きましたけどねw
私はいち、アニメ好きとして観ているだけだからいいけど、熱狂的なタイバニファンは本当大変でござるな〜。

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

少し前になりますが観ました。

「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」
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織田裕二主演の人気ドラマを映画化し、日本の実写映画興行記録を打ち立てた大ヒットシリーズ最終作。湾岸署管内で開催中の国際環境エネルギーサミット会場で誘拐事件が発生し、被害者が射殺体で発見される。緊急招集された捜査会議では、すべての捜査情報を鳥飼管理官に文書で提出するという異例の義務が課され、所轄の捜査員は一切の情報を開示されないまま捜査を進めなければならない。そんな中、第2、第3の殺人事件が立て続けに発生し……。織田、深津絵里、柳葉敏郎らシリーズレギュラーキャストのほか、前作から加わった小栗旬、伊藤淳史らも出演する。(eiga.comより引用)

前作が日本映画界に残る駄作だったと思うのですが、今回も駄作には違いありません。しかもその駄作っぷりも「デビルマン」とか「DRAGONBALLL EVOLUTION」くらいまで振り切った駄作じゃないから嫌なんですよね(まあこの2作品も嫌だけど)。でも私みたいに映画を観にいく人がいるから成り立つわけで、その点では私もアレなんですけどね。

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とはいえ、前作よりは割とまともっぽくなっている部分も多く、「踊る」の大ファンの中には結構褒めている人も多いみたいです。すみれさんとのやりとりもあったし、室井さんも出てきたしね。

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でもファンならなおさら、真下の扱いに関して疑問に思うのではないでしょうか。真下っていつもはへにゃへにゃしてるけど、やるときはやる男で、それがユースケさんのキャラにマッチしてて良かったのでは? だんだん、ただのマヌケなとっちゃん坊やみたいな扱いになってしまいとても残念です。

あとは前作から仲間に加わったワンさんの扱い。彼は湾岸所に来て何年なんでしょう。しかも、中国から来て、日本の警察に勤務している時点で日本語はペラペラのはずだし、あんな聞分けの無い子供みたいな人に描く必要が全く無いと思うんですよね。

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小栗旬の存在も全然活かしきれてない感じしちゃってるし、色んな方がレビューで書いてますが、「こいつが犯人だ」って分かっていて泳がしとく意味ってマジで何? バナナのメタファーとかまではさすがに憶測にすぎないでしょうけど(本当にそんな演出だったらますます寒いから憶測であって欲しい)、全然面白くないっすよね。

極めつけはラストのトンデモ展開。有り得ないだろ!

ただ、宇多丸のシネマハスラーを聞くによると、織田さんって最近の「踊る」映画で描かれている青島像に疑問を持っているらしいですね。つまり、私達観客が「???」って思っているのと近いことを彼も感じていると。それが分かっただけで、収穫ではあるんですが、なおさら映画の顔の意見を無視し続けるシリーズってのも悲しいよね。まあ俳優さんだからそこまで関与できないのかもだけど……。

ちなみに今期のアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」は、本広監督と「まどマギ」の虚淵玄がタッグを組んでるんですが、かなり面白そうです!(まだ1話だけだけど)

本広監督の映画って好みじゃないのばかりだけど、やっぱり「踊る」に関しては、脚本が最低なんだとしか思えないなー。


アウトレイジ ビヨンド

観た。

「アウトレイジ ビヨンド」
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北野武監督・主演で悪人同士の壮絶な権力争いを描いたバイオレンス映画「アウトレイジ」の続編。関東最大の暴力団組織・山王会の抗争から5年。関東の頂点を極め、政治の世界に進出するなど過剰に勢力拡大を進める山王会に対し、組織の壊滅を図る警察が動き始める。関西の雄ともいえる花菱会に目をつけた警察は、表向きは友好関係を保っている東西の巨大暴力団組織を対立させようと陰謀を企てる。そんななか、以前の抗争中に獄中死したはずのヤクザ・大友が生きていたという事実が持ち出され、突然出所を告げられる。前作から続投のビートたけし、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、小日向文世らに加え、関西ヤクザ役で西田敏行、塩見三省、高橋克典、桐谷健太、新井浩文らが新たに参戦。(eiga.comより引用)

大大大好物の「アウトレイジ」の続編がついに完成! ひとあしお先に試写会で鑑賞してきました。

前作「アウトレイジ」が【グロ(痛い)度8:笑える度7:爽快度7】だとしたら、本作は【グロ(痛い)度4:笑える度8:爽快度5】って感じでしょうか。あ、ラストの爽快感は「ビヨンド」のほうが上なのかなー、どうなのかな。とにかく私は「アウトレイジ」のほうが断然好きですね。なので、私みたいにファンの方はあまり期待値上げすぎないで観たほうがいいと思いますw

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要所要所は面白いんですが、前作と比べるとかなりパワーダウンした印象。相変わらず役者さんたちは素敵なのですが、椎名桔平演じる水野みたいなものすごく魅力的で惹かれるキャラクターもいなかったかなー。ただ、前作における石橋蓮司さんのキュートなヤクザ演出は、中尾彰が引き継いでいるのでご安心を。しどろもどろの弁解とかね。

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一番残念だったのは、関西組のヤクザとの抗争が全然無かったところ。本当の悪人……もとい、いつ見ても目が笑って無い西田敏行と塩見三省という迫力満点の2人をせっかく揃えたのあし、関西弁はかなり迫力があるのでもっとバトルが見たかったです。まあ、実際のヤクザは根回しとか調整ばっかりっていうリアルな演出でもあるのかもしれませんが。

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豪華キャストでも人がサッサか死んでいくのが「アウトレイジ」の見所の一つでもありますが、「人をどう殺すか考えて、そこからストーリーを考えた」という前作みたいな、殺しのバリエーションが少なかったところも寂しかった。

成り上がり石原(加瀬亮)の小物っぷりは必見ですけどね!!!

もちろん面白い映画ではあるんですけど、期待しすぎたのが良くなかったのか、イマイチ物足りない気持ちを抱えながら映画館を後にしました。あ、でも終わり方は結構好きです。スカっとするね。

うーんやっぱり私は水野がものすごく好きなんだろうな。それまで全然ノーマークだった椎名桔平が「アウトレイジ」を機に好きになって「完全犯罪ミステリー」も毎週観てるもん(まあ番組の内容もいいからだけど)。

鍵泥棒のメソッド

「鍵泥棒のメソッド」

観た。
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「運命じゃない人」「アフタースクール」の内田けんじ監督が、人生が入れ替わってしまった売れない役者と凄腕の殺し屋が巻き込まれる騒動を、堺雅人主演で描く喜劇。35歳でオンボロアパート暮らしの売れない役者・桜井は、銭湯で出会った羽振りのよい男・コンドウが転倒して記憶を失ってしまったことから、出来心で自分とコンドウの荷物をすり替え、そのままコンドウになりすます。しかし、コンドウの正体は伝説の殺し屋で、桜井は恐ろしい殺しの依頼を引き受けなくてはならなくなる。一方、自分が売れない貧乏役者だと思い込んでいるコンドウは、役者として成功するため真面目に働き始め、徐々に事態は好転していくが……。(eiga.comより引用)
試写会で鑑賞。

「アフタースクール」は観ていて、「運命じゃない人」は未見。私はこういったシチュエーションコメディ(っていうの?)みたいな作品はそこまで好みでは無いんですが、面白かったです。なんていうか映画館に観に行って、最高! って騒ぐ作品ではないけど、DVDで観て人にすすめたくなる様な魅力がありました。

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私は堺雅人さんにこれといって特別な感情は無いのですが、この映画を観て人気があるのも分かる気がしました。あの子犬の様なまなざしが良いのでしょうね、きっと。それでいて長身で真顔でいると格好良いという。

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香川さんも最近、カイジの利根川とかだいぶコミックちっくな役が続いていた様に思えて、失礼ながら食傷気味だったのですが、やっぱりすごい存在感だな〜と思い、良かったです。

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でも一番素敵だと思ったのは広末さん。
婚活中の女性編集者を演じていますが、劇中の「どんな男もあなたと結婚したいと思うから大丈夫です」って言葉、そのとおりの魅力があって。この潔癖な感じの美しさが私の知人にそっくりで、勝手にその方と重ね合わせていました。素敵なのですよ、その方もとても。これまた勝手ながらその方もきっと「健康で前向き」な方が好きなんじゃないかと思います。

2時間超の長めの作品で、題材も地味っちゃ地味なのに全然飽きずに観れました。「アフタースクール」の様なドンデン返しがあるわけではないですが、次に何が起こるか予想が出来ない点は共通しているし、終わりも爽快。

そして実は人間の本質は変わらないという点と、人間は成長できるっていう点が共存してメッセージにこめられている気がして、お説教映画ではありませんが、ちょっと自分の人生とか考えられるのも良いです。ほんのちょこっと考えられる、この感じが心地よかったです。

演劇、舞台とか好きな方にはなおオススメ!







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東京で働く28歳。ライターをしています。

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