劇団「イキウメ」の新作、観てきました!

イキウメ「The Library of Life まとめ*図書館的人生(上)」
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日常の裏側に潜む異界を描く、気鋭の劇作家・前川知大とイキウメによる最新作です。劇団結成より今年で10年。10年目の最後の公演は、オムニバス形式の短篇シリーズ「図書館的人生」から、選り抜きと新作を織り交ぜての上演となります。「図書館的人生」では、これまで、「Vol.1 死と記憶に関する短篇集」(2005)、「Vol.2 盾と矛」(2008)、「Vol.3 食べもの連鎖」(2010)、と3作全13本の短篇を上演。ハードSF、スラップスティック・コメディ、オカルト・ホラーなど、カラフルに並べたショーケースであり、実験の場でもある、劇団のライフワークともいえるシリーズです。

開始直後はすぐに世界観を理解できずに戸惑ったのですが、徐々に分かっていくにつれ「どうしたらこんな発想が出来るのだ」と呆然としてしまいました。

今までイキウメの公演は、「図書館的人生 Vol.3 食べもの連鎖」「侵略する散歩者」「太陽」と観たのですが(他作品はDVDで鑑賞)、やはりはじめてみた「図書館人生」の印象が強烈で、今回こうして“まとめ”が観れて嬉しかった。

演劇でも映画でも、何でもこれが正解ということは無くて「結局は好みの問題」って言葉に尽きるのだけど、イキウメの公演は全て私の好みど真ん中クリーンヒットそれでいて驚かされていつも違う発見が出来るので、なんていうか大好きですとしか言えません。

今回登場する「図書館」には色々な人の人生がまとめられた本がたくさん並んでいて、人々はそれを読みながら「こっちの結末のがいいじゃん」とか「終わりはどうなるんだろう」とか色々なことを思う。

もし、自分の人生が書かれた本をそこで発見してしまったら、未来のことが分かってしまうページを開くのだろうか。そして、その本を開いて読んだ瞬間「この本を開いて読む」という記述はリアルタイムで発生するのだろうか。また、自分が死んだときに“無”を感じるのか。でも感じたとしたら、その感じてる存在があるわけで、完全な無ではないのではないか。

そういった、合わせ鏡の様に延々と続いていく疑問がとにかく面白くて、あっというまに時間が経ってしまう。

あ、SF要素もホラー要素もありますが、それらが苦手な人も全く問題ありません。深いのにポップ、“少し不思議”でいて“だいぶ不思議”。でも笑える。そんな言い表せない魅力があって、<下>の公演も今からとても待ち遠しいです。