観た。

「最強のふたり」
m0000000686_large
パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった富豪の男と、介護役として男に雇われた刑務所を出たばかりの黒人青年の交流を、笑いと涙を交えて描く実話がもとのドラマ。まったく共通点のない2人は衝突しあいながらも、やがて互いを受け入れ、友情を育んでいく。2011年・第24回東京国際映画祭で東京サクラグランプリ(最優秀作品賞)と最優秀男優賞をダブル受賞した。(eiga.comより引用)

面白かったです!傑作。今のところ今年一番かも。

もともと、こちらの作品の試写がはじまった時に、映画の好みの合う(と私が勝手に思っている)元上司が「良かったよ」と教えてくれていて、それで映画の宣伝担当をしている方にも「きっと好きだと思います!」と言われていたので、ずーっと気になっていて、無事観ることが出来て良かったです。

昨年のフランス興行収入No.1。「フランスの3人に1人が観た!」というキャッチフレーズの「最強のふたり」。とても素晴らしい作品ですが、人によっては「思ったより地味だった」などと思う可能性もあり。でも、私はこの映画が興収1位になるフランスって素晴らしい国だな、と思いましたよ。

m0000000686_sub4_large
事故で首から下が不随になってしまった大富豪のフィリップと、フィリップのヘルパーとして雇われる黒人青年のドリス。育ってきた環境から、音楽の好みから、性格からまるで違う2人が、次第に心を通わせていくのだけど、爽やかで笑えるし、感動作ですが“お涙頂戴”では全く無いところが素敵です。

この2人のキャラクター、演じた役者さんが素晴らしいし、脇役たちも良い。特に、ドリスはひょうきん者で短気で女に目が無くて、でも本当は悩みをたくさん抱えているという青年役にぴったりはまっていました。本作で大きな注目を得た様ですが、こちらも私のお気に入りの作品、ジャン=ピエール・ジュネの『ミック・マック』にも出ているそう。あー、あの子ね! とすぐ分かりました。チョイ役ですが存在感あります。

とにかく、このドリスのキャラクターが魅力的です。これまだ別の仕事で同年代の女性とお話したのですが、その方いわく「映画を観ている間、ずっとニコニコしていた」と。本当言いえて妙ですよ、そのとおり。

m0000000686_sub1_large
ドリスは、フィリップを障害者だからという事で差別したり、また、必要以上に過保護に何かをすることは無い。「障害者だからって金持ちだからいいよなフン」と、自分を卑下することも無い。そこの関係が素敵だし、映画を観た直後は、そうしてフラットに接しられるドリスってすごい人だな〜と思うのだけど、逆に考えると、そういったドリスを受け入れられるフィリップもまたすごい人なのだと感じた。

フィリップはクラシック音楽専門、ドリスはアースウィンド&ファイアなど踊れる曲が好き。作中、ところどころで流れる「September」をはじめとする、アースの音楽は、人間それぞれの造りや人種や環境や性格の違いは、「好きな音楽がそれぞれ違うのと同じ様なもんさ」と言われている気がしてとても元気が出ました。

こちらは男性2人のお話ですが、同性の友人・仲間ってやっぱいいよな! と思える映画でもあります。オススメ。