「ハーフ・デイズ」

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「(500)日のサマー」「インセプション」のジョセフ・ゴードン=レビット、「ジョン・カーター」のリン・コリンズがカップルを演じ、2人がたどる2通りの1日を並行して描くドラマ。人生の岐路に立ち、先行きに不安を抱えていた恋人同士のボビーとケイトは、これから先をどう過ごすか、ブルックリン橋の上でコインを投げて決める。そこから物語は2通りに分岐し、マンハッタンで怪しい携帯電話を拾ったことから何者かに命を狙われるはめになる2人と、ブルックリンのケイトの実家でホームパーティをして過ごす2人の姿が並行して描かれていく。2つの1日はやがて、それぞれの結末を迎えるが……。監督は「綴り字のシーズン」のスコット・マクギー&デビッド・シーゲル。(eiga.comより引用)
大作の感想ばかり続いたのですが、「ハーフ・デイズ」は東京でも「渋谷シアターN」のみというド単館。「ダークナイト ライジング」に続き、ジョセフの魅力満開の映画です。

愛し合っているのだけど、若さ特有の悩みにぶち当たり、人生の岐路に立つ2人。ブルックリン橋の上で彼氏はコイントスをし、これからの行き先を決める。ここから、場面は2つに分かれるのだけど、彼氏が右、彼女が左に進む、とかではなくて、2人がブルックリン、マンハッタンで過ごすシーンが同時進行していくわけです。

この映画、台本は大まかなストーリーだけで、セリフなどはほぼ2人のアドリブで進行したらしい。だからこそ、実在するカップルを本当に見ている感じの生々しさと自然な表情が楽しめる。

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とくに、怪しい携帯電話を拾ったことから何者かに命をねらわれるはめとなったマンハッタン・パートは、街中を走り抜けるシーンがあって、疾走感がある。香港映画や台湾映画にある様な、そこらへんにいそうな若者のあがる呼吸や汗、熱も感じられそうなくらい、この映画と観客がとても近い感じが良かった。

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物語はそれほどの盛り上がりも無く、面白い! と手放しで喜べるような作品ではないのだけど、誰しもが感じている未来の不確かさ、それでいて根拠の無い自信、繰り返しになってしまうような一つのカップルの出来事がそのまま何かのサンプルになるような、そんな興味深いテーマに挑んだ作品だったと思う。

映画を観て、映画に出てくる食べ物が食べたくなるように、この映画を観てとてもニューヨークに行きたくなるので、そういった部分では良作なのだと思う。