観た。こちらも昨年ですが。

「サルトルとボーヴォワール 哲学と愛」
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事実上の夫婦として公私にわたり影響を与えあった哲学者ジャン=ポール・サルトルとシモーヌ・ド・ボーボワールの知られざる愛憎の軌跡を描いたドラマ。1929年、パリ大学で出会ったサルトルとボーボワールはひかれ合い、大学を卒業後に共同生活を始める。サルトルは互いに愛し合いながらも、他の関係も認め合うという自由恋愛を提案。結婚か独身しか女性に選択肢のない社会に疑問を抱いていたボーボワールは、その提案を受け入れるが……。ボーボワール役に「シャネル&ストラヴィンスキー」のアナ・ムグラリス。

今は無き、恵比寿ガーデンシネマか、Bunkamuraかって感じの映画。こういう、高尚で大人っぽくて文学的な映画って、つまらないわけじゃないんだけど、記憶にも残らなくて結構不利ですよね。何目線で“不利”なのかは、書いている本人が一番分かってないです。

特筆するべきポイントといったら映像美。あと主演のアナ・ムグラリスが本当にキレイ。さすがCHANELのミューズを務めていただけある!

私はサルトル自身をよく知らないのだけど、実存主義の哲学者。とのこと。もちろんサルトルという名前は知っているけれど、「こういう事を言った人ですよ」とすぐに説明できる人はどれだけいるのだろう。と自分の教養の無さを開き直りつつ、サルトルとボーヴォワールの2人の恋愛のはじまりや進行にあわせて、時代の温度を感じることが出来たのは良かったです。

「サルトルは互いに愛し合いながらも、他の関係も認め合うという自由恋愛を提案」とあるけれど、2012年の現代よりも、1929年のこの時代の方がよっぽど奇天烈だなあと思う。もちろん、フランスという土地も関係しているのだけど。今ってやっぱりみんな現実的に地に足をつけて生きようとしているし、私もそうだから、共感が出来る作品では無いですね。

共感してもらいたい、という映画では無いのだけれど。

とにかく、つまらないわけではないのだけれど、むしろ面白いのだけど、それをうまく説明出来ず、きっともう少したったら忘れてしまう様な、このテの映画って本当感想を書くのが難しいです。しつこいけど、つまらないわけではないのですよ。

だけど個人的には、駄作をけちょんけちょんに書いてるほうが、楽しかったりするなあ….。そういう意味で、不利な映画。