観た。

「スマグラー おまえの未来を運べ」
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「闇金ウシジマくん」で知られる真鍋昌平のコミック「SMUGGLER」を、「鮫肌男と桃尻女」の石井克人監督が実写映画化。役者志望のフリーター・砧涼介は、借金返済のために日給5万円の高額アルバイト「運び屋(スマグラー)」を始めるが、運んでいるものが暴力団組長の死体と知り、暗殺者に追われることに……。主演は妻夫木聡。永瀬正敏、松雪泰子、満島ひかり、安藤政信らが共演。

面白かったです。面白かったんですよ、私は。
この映画、賛否両論あるみたいですけど、その否の大半は“石井克人らしさ”へのアレルギー反応だと思うんですね。あの90年代後期感。確かに、寒いと感じる人にはとことん寒いんだと思う。

でも、私は元々石井監督が結構好きで、高校生のときとかすごくはまってしまって、それで雑誌のインタビューとかも結構追っちゃう感じで、18歳で上京してはじめて一人で映画館で映画観たのも「茶の味」だったりして(これは、贔屓目があっても面白い作品だとは思えないのだが)。

なので、この後ブログに書きますけど「ステキな金縛り」が私にとって全く面白くなかったのに、周りの観客が笑っている呆然とした気持ち。それが、石井作品にとっての、周囲からの私。だとしたら勝手に申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまうのですけどね。しょうがないですね、好みですから。

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で、感想なのですが、元々真鍋さんの漫画が大好きです「スマグラー」原作も持っている身から観ても再現度がすごく高かったと思います。特に、主人公・砧って“普通にダメな奴”なので、実写で表現するのってすごく難しいと思ったのです。ある意味、背骨とかよりも。でも、妻夫木さん上手すぎ。ハマリ役すぎ。私は彼の砧役だけでも、映画全体をまかなえる魅力があったと思っています。

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原作ではおっさんだったのに、ゴスロリ美女に設定を変えて、違和感を感じる人が多いという松雪さん演じる闇金屋。私はすごく良かったです。やられました。

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“背骨”の安藤政信の肉体もすごかったよ。末恐ろしい美しさみたいのは感じたし。確かに後半の、背骨に関する描写はちょっと安っぽかったかもしれないけど。

石井監督が嫌いな人は、“石井組”の俳優さん達の演技にもアレルギー反応があるのだと思う。それは俳優さん個人の問題ではなくて、石井演出の上でのってことなんですが、ジジイ役の我修院さんのキャスティングは確かにトゥーマッチだったとは思う。あと、内臓が強そうに見えないっていうのも問題か。

が、トータルとして観終わった後の「面白かったー」という気持ちは確かなので、私は好きな一作です。

ところで映画とは全く関係ないのですが、私が高校生の時に「ペルソナ4」をやっていたら(アニメを観ていたら)、確実に中二病をこじらせていたような気がいます。「オシャレかつ、ちょっとオタクかつ、選民意識が働くんだけど、数年後いきなり黒歴史に変わる可能性も大」という意味で。私が高校生の時に中二病をこじらせるきっかけとなったのが、中野裕之であり、多田琢であり、石井克人だった様に。ってCMクリエーターばっかじゃん。