観た。

「モテキ」
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三十路前のモテない男・藤本幸世が、ある日突然、モテはじめたことから起こる騒動を描き、2010年にはTVドラマ化もされた人気コミックを実写映画化。主演はドラマ版に続き森山未來。ドラマ版から1年後を舞台に、原作者・久保ミツロウによるオリジナルストーリーが展開される。派遣社員を卒業し、ニュースサイトのライターとして正社員になった幸世に、ある日突然「第2のモテキ」が到来。新たに目の前に現れた女性たちと過去の女性たちとの間で揺れ動く幸世は……。幸世を取り巻く新たなヒロインたちを演じるのは長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子。監督はドラマ版の演出も手がけた大根仁。


まず、「私とモテキ」について。

・コミックは全部読んだ。
・ドラマは全部観てない。
・「モテキ」に出てくる、女性キャラはみんな好き。
・藤本幸世が嫌い。(森山未來くんはいいと思う)

で、感想なんですが、【面白い/面白くない】で言えば、今年観た映画の自分ベスト10に入るくらいには面白かったです。面白かったです。面白かったんですけど、やっぱり藤本が嫌いすぎて、むしゃくしゃしました。あまりにもむしゃくしゃしたので、これ映画観ていない人にはあまり分からないブログとなります。

そもそも、てめーモテてるわけじゃねーだろっ!! っていうね。大前提があるんです。モテるってなんだろうってしみじみ考えてしまいましたもの。あれって、モテてるわけじゃなくて、偶然に幸運に超タイプの女性と出会って、でその友達に好きになられちゃったってだけで、モテてるわけじゃないですよね。(何度言うのか)

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モテてるっていうのは、金子ノブアキさん演じるダイスケみたいな男のことだろ!

劇中に「この子俺のサブカルトーク全部打ち返してくるよ、スペックたけえー!」ってセリフがあるんですけど、それって完全にみゆきちゃん(長澤まさみちゃん神)がカワイイ前提なわけで、可愛くて自分と趣味があえばそりゃ最高でしょうけど、結局、幸世の判断基準が可愛いか可愛くないかって所しか見てない気がするんです。

可愛い子が好きなのはみんなそうだろうし、全然問題は無いんだけど、それをやれ「自分と趣味があうから好き」みたいに言ってんじゃねーよと言いたい。あと、「サエない草食系男子」ってよりただのヤなやつじゃん! 大前提として、これで31歳は幼すぎる!

そして、幸世がそんなにサブカルが好きとは思えないっていうか、全部カッコイイものをつまみ食いしてる感じに思えちゃいました。あ、でもそういうのが“サブカル”ってことなのだろうか。ベッドサイドに「ジャングル黒べえ」もあった。
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「ナタリー」創設者の墨さんのセリフは、爆笑。

映画の中で、みゆきとるみこのキャラクターってすごく対照的なんだけど、それが幸世の部屋に泊まった時に描写にすごく出ていて、そこもうまいなーって思いました。みゆきの小悪魔ぶりと、るみこのはしゃぎぶりの違いは背筋ゾっとなりましたもの。かっこ悪すぎる幸世の「セックスごっこ」のくだりの後のみゆきのセリフはすごかったなぁ。

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「とってつけたように登場させすぎ」と不評な仲ちゃん演じる、ガールズバーの愛ちゃん。私は愛ちゃんと幸世のくだり好きです。彼女ってすごい女優さんだなって心の底から思いましたよ。真木よう子さんはドラマ版「モテキ」の林田要素を引き受けたって感じ。というかそういうお姉様キャラがいないと、仕事もろくに手がつかない幸世ってどうなのよ!(悪口再燃)

映画「モテキ」の大きな魅力の一つは音楽ですが、選曲すごく良かったです。新旧入り混じった名曲ぞろいで、思わずカラオケに行きたくなっちゃいました。最初と終わりに「物語はちと?不安定」を持ってくるのとか、超いいですよね。泣ける。



ただ、岡村ちゃんの使い方についてはやや不満ありです。「カルアミルク」ってそういう曲じゃなくない!? 「ロングシュート」も、いつ聞いてもテンションが上がる名曲中の名曲だからこそ、単に「がんばるぞー!」みたいなシーンに使ってしまうのはもったいなかった様に思います。

と、色々不満ばかりが多くなってしまった気がしますが、映画として本当に面白かったです。「邦画はあんま観ないから」っていう人も1000円のサービスデイとかに気軽な感じで観にいったらすごく楽しめると思います。だって、映画にこんなに感情的になってしまうんですから、森山くんはじめ皆さんの演技が素晴らしいんです。

※ライムスター宇多丸さんの「シネマハスラー」、「モテキ」評が例のごとくすごく面白かったです。ただ、るみこの“立ち直り描写”に関しては私は映画にちょっと共感できます。