観た。

「スーパー!」
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冴えない夫のフランクは、セクシーなドラッグディーラーの後を追って家を出てしまった妻を取り戻すため、自前のコスチュームを身にまとったお手製ヒーロー「クリムゾンボルト」に変身。クレイジーな相棒ボルティーとともに危険地帯の犯罪に立ち向かう。レイン・ウィルソン主演、エレン・ペイジ、リブ・タイラー、ケビン・ベーコンが共演するアクションコメディ。監督は「ドーン・オブ・ザ・デッド」の脚本で注目され、SFホラー「スリザー」でデビューしたジェームズ・ガン。

冴えない男が、自作コスチュームでヒーローになる! というプロットを聞けば、「キック・アス」を思い出すのが自然な流れ。好みは分かれると思いますが、私は「キック・アス」よりこっちのが好きです。まぁ、プロットは似てるとはいえ全然内容は異なる映画だし、そもそも比べるもんでも無いのですが。

でも「キック・アス」の爽快感、くだらなさ、可笑しさを求めていったらしょんぼりする映画ではありますので、そこはお気をつけて。

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手作りヒーロー、“クリムゾン・ボルト”。予告では「そのダサかっこよさに全米が騒然!」ってコピーが書かれてたけど、全然かっこよくはなかったよ! 最初から中盤まで、中川家の礼二さんに見えて仕方なかった。


↑予告にもチラっと出ますが、アニメーションが良かった。タイトルロールのヘタウマ風で楽し気なアニメなんだけど、結構グロい事ばんばん起こってて、本編の展開を予想させるところが素敵。

この映画、しょうもない描写も多いし、笑えるんだけど結構ゴア描写が多いんです。ドラッグの売人や、児童買春しようとしているヤツらをガンガン鈍器で殴りつける。やるほうもおっさんだし、鈍い動作が逆に生々しくて痛い。ていうか、確かにドラッグとか買春はイケナイコトだけど、クリムゾン・ボルトって見方によっては通り魔じゃ…。っていう観客の見方の変化こそが、この映画の面白い所。悪を倒す為のヒーローがしてる事の方がよっぽど悪じゃね?っていう。

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極めつけが、ヒーローオタクでありセックス依存症で、無理やりクリムゾン・ボルトの相棒になった“ボルティー”の存在。ボルティー役のエレン・ペイジちゃんは、「JUNO」「ローラー・サイクル・ダイアリー」「インセプション」に出演する、10年代を代表するであろう女優さんですが、ぶっ飛び演技はんぱなかったッス。

お笑い担当なんだけど、にじみ出る狂気がものすごかった。今年観た映画の中で一番強烈なサブキャラクターかも。自分が崇拝していたり信じているモノにここまで真っ直ぐだと、ただの狂人という。それだけに、ボルティーの末路は唸ったな〜。

全体を通して、宗教感(キリスト教)がにじみ出ている作品でしたので、無信仰な私には本質的な意味が分かっていないのかもしれません。が、すごく好みの映画でした。後味が良いワケじゃないんだけど。出てくる俳優さんがみんな上手すぎた。