観た。

「ムカデ人間」
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狂気に満ちた医師が、複数の人間の口と肛門とをつなぎ合わせ“ムカデ人間”を作ろうとする姿を描くショッキングサスペンス。ヨーロッパを旅行中、ドイツの森の中で立ち往生してしまった2人のアメリカ人女性が、助けを求めて一軒の邸宅にたどりつく。翌朝、目を覚ました2人は病室のベッドの上におり、隣には同じように日本人男性が寝かされていた……。日本人男性役で人気ドラマ「HEROES ヒーローズ」にも出演している北村昭博が出演。


これもう発想がねぇ。発想というか、実際に映画撮っちゃったバカヤロウがいる時点で勝ってるようなもんじゃないですか。公開よりだいぶ前にニュースがいくつも流れていたり、「キッズオールライト」や「ドリームホーム」の前に予告みたりと「あー、これ私きっと観ちゃうんだろうな」って思ってました。

で、観てきました。


↑予告で煽る、煽る!若本さんも絶好調!

そんで、宣伝担当の叶井俊太郎(くらたま夫、アメリ、えびボクサー)も、「この手術の絵キース・ヘリングみたいでオシャレじゃん」って悪ふざけしてたりで。上映場所が渋谷パルコに入ってるシネクイントっていうのも、なんとも面白かったですね。勝手に「シアターN」って決めつけてましたけどね。

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↑叶氏いわく、キース・ヘリング風。確かに確かに〜。ポップ。

で、感想なんですが、思ってた以上に面白かったです!! ホラーのベタ展開、たちまくったフラグがきちんと回収されるところ、そして何より博士の不気味さがすんばらしく効いていて、全く飽きずに鑑賞できましたよ。この出落ち系の映画において、中だるみしないってすごいと思います。

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ムカデ人間のつくり方、から実際の生活サイクルまで、想像しただけでオエっとしてしまいそうでありながら、実際の映画ではそこまで手術シーンをしっかり映さない事もあり、思ったほどグロくないです。グッログロを期待していた、HENTAIの方だったら、朝食のスコーンくらいに軽く楽しめる映画だったんではないでしょうか。

そして、ちょっと軽めの若い女子2人が旅行中に危ない目にあう、という映画の鉄板中の鉄板の展開において、それまでは口ゲンカばかりだった2人が、ムカデ人間になった時に手をとりあう…という描写は切なかった。この映画で「切ない」という感情が出るとは思わなかったなぁ。

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そしてそしてそして。この映画、一番のみどころが北村昭博さん演じる大阪のヤクザ。大阪のヤクザがなぜ、ドイツで博士にさらわれてしまったのか…?という事においては、もうこの際おいておきましょう。戸棚にしまっておきましょう。いいんです、そんなことは。

彼の演技、というか存在感すごかったなあ。声出して笑ってしまった。これ、日本人にとってかなりオイシイ映画だと思いましたよ。他の国の人は、字幕でしか、彼の言ってる事を知れないって本当もったいないもの!

ラストの展開も優れています。おすすめです。