舞台というのは公演期間が短いので、観終わった後に感想をブログに書くことをしていないのですが(そもそも年に4本くらいしか観ない)、先日行ってきた舞台「イキウメ」の公演が良かったので記録しておきたいと思います。

「散歩する侵略者」
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日本海に面した小さな港町。
大陸に近いこの町には同盟国の大規模な基地がある。
この国にとって戦略的に重要な土地だ。
加瀬真治は、地元の夏祭が終わると性格が一変していた。
今までの記憶を失くし、町の徘徊を始める真治。
夫を介護しなければならなくなった妻の鳴海は、新しい生活に戸惑う。
町に事件が起きる。
それは老婆が息子一家を刺殺した後、自殺するという凄惨なものだった。
同じ頃、海岸線では町の人々が奇妙な光を見る。
そして、真治は鳴海に告白をする…。

劇団イキウメの存在は、演劇好きの方から教えていただいて、昨年「図書館的人生Vol.3 食べもの連鎖」を観て知りました。

そしたら、なんと後から偶然にも会社の先輩の幼馴染が所属俳優さんだという事が判明し、今回の「散歩する侵略者」のチケットも、お願いしてとっていただきました。(※ナカジさんありがとうございました!)

もともと演劇に明るくないので、全くの初めてだった「図書館的人生Vol.3 食べもの連鎖」がとても面白く、年末に主催の前川大知さんが演出を務めた、「抜け穴の会議室〜Room No.002〜」も観にいったもので、どうしても今回も観たく、でも立ち見が出る大盛況という事だったので、本当観にいけて良かったです。

TBSラジオ「宇田丸のウィークエンドシャッフル」で、宇田丸さんやスタッフが大プッシュしていたみたいですね。

全体的にSF(すこし・ふしぎ)で、物語の中盤までは謎だらけ。そして最後には感動させられて、最初から最後まで素晴らしいストーリー展開で、ちょっとびっくりするほど面白かったです。

3日間行く不明で、帰ってきたら性格が一変し、子供の様になってしまったサラリーマンの“真ちゃん”に一体何が起こったのか、何で変わってしまったのか、説明が一切されない為、観客側は奥さんに共感し、恐怖と苛立ちを感じる。

だんだん謎が解けてくるのだけど、その“分かってくる”スピードが、劇中のキャラクターと観客がほぼ同時というのも面白い。「これは何なのだ、彼は何者なのだ」というのが、「こういうことか!」と分かっていく瞬間が、隣にいるお客さんと共有できた感じがして、これは演劇でしか味わえない幸せな感覚だと思いました。

daihon
前川さんと黒沢清監督の対談が載っていたので、思わずシナリオも購入。
これから読んでみます。