試写会で鑑賞。

「SOMEWHERE」
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「ロスト・イン・トランスレーション」のソフィア・コッポラ監督が、父フランシス・フォード・コッポラとの思い出や、2児の母となった自らの経験を投影して製作。第67回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した。米ロサンゼルスにあるスター御用達の有名ホテルを舞台に、派手なセレブライフをおくる映画スターのジョニー・マルコが、離婚した妻のもとで育った11歳の娘と再会し、人生を見つめ直す姿を描く。


“ガーリーの極み”ソフィア・コッポラ監督最新作!
「マリー・アントワネット」から4年経ってるってことに軽くおののきつつ、コッポラ監督が愛娘「ソフィア」の結婚を記念したスパークリングワイン「ソフィア・ブラン・ド・ブラン」を飲みつつ感想ブログなど(フィクション)。

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↑まず、ポスターとかプレスシートで使われてるこのヴィジュアル結構好きです。キレイでカワイイ。会社に試写状が届いた時から、このヴィジュアルだけで「あー、はやく見たいな」って思っていました。ソフィア・コッポラって長編4作しか撮ってないのに「ソフィアっぽい」っていうのが確立してるのがスゴイと思います。

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映画のあらすじは簡単に言って、俳優として成功しながらも虚無な生活を贈る男と、離れて暮らす娘とのひと夏の同居。なんですが、この映画はまず映画の冒頭でかなり驚かされました。「な、なかなかはじまんねー!」っていう所に。割かしイライラします。でも、あの冒頭のシーンがラストシーンにかなり効いて来るので、短気な皆さんも携帯とかいじらないでくださいね。

で、この主人公の男の日々の生活がかなり面白い。先日観た「ティーンエイジ・パパラッチ」でも感じたのですが、「皆からもてはやされてるはずのスターが一番孤独」という事。高級ホテルに住んだり、部屋にポールダンサーを招いたりしてもちっとも面白そうじゃない日々。

映画の宣伝で取材を受けても、何か記者にバカにされている様な、オモチャにされてる様な印象を受ける。この、スティーブン・ドーフという俳優さんの“退屈顔”は素晴らしいと思いました。

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そして、この退屈な日々が病んでいれば病んでいるほど、後半で登場する娘(エル・ファニング、天使!)の登場シーンが強調されてくる。本当にスクリーンにこの子が登場した瞬間、息を飲む美しさでした。

2人の生活がはじまっても、ただ穏やかに、ゆっくり時間が過ぎていくだけで、正直眠くなる瞬間とかもあったのですが、ラストにむけてとった、娘の行動に私はとても切なくなりました。

ソフィア・コッポラは自身の体験を基にしているそうだけど、「子供が大人が思っているより、ワガママじゃないし感情を出せない」と思っているんじゃないかと勝手に推測します。それを、エル・ファニングを通して映画で表現しているのだけど、考えさせられるシーンでした。私には子供がいないので、あくまで私=子供の視点になってしまうのですが、子供が場の空気を読む切なさがじんわり伝わってくる。

手放しに「面白い!」とは絶賛しがたく、国際映画賞に輝くほどの斬新さがあったかというとやや疑問なのですが、トレーラーを見てささった人は観て損はないかと。小物の使い方とか、やっぱすごいカワイイ。で、出てくる女の子が本当カワイイ。全くの“ガーリー”では無いけれど、相変わらずカワイイ全開の、淡い映画でした。