結構前に観たのですが感想遅れ…。

「冷たい熱帯魚」
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「愛のむきだし」などで知られる鬼才・園子温監督が、実在するいくつかの猟奇殺人事件にヒントを得て人間の狂気と極限の愛を描くサスペンス。小さな熱帯魚店を営む社本の家庭では、年頃の娘が若い後妻に反発しており、そのため彼と妻との関係にも亀裂が生じていた。そんなある日、彼は娘が起こした万引き事件をきっかけに同業者の村田と知り合う。やがて村田の事業を手伝うことになった社本は、いつしか恐ろしい猟奇殺人事件に巻き込まれていく。

この映画は、公開規模が大きくない割にすごく話題で、前評判も高く、私の周囲でも「冷たい熱帯魚観たい!!」という人が結構多かったです。あらすじを読むとダーク、予告編はさらにダーク、しかも実在の事件を元にしたとあらば、より興味津々になるのは私も同じでした。



でんでん、こっえーー!

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俳優陣の熱演のすごさ、怖いのに何か笑っちゃう演出のスゴさ(何か知らないけど結構笑える箇所が多かった)などは私の稚拙な文章では、上手く説明する事が出来ないのですが、私が特に気に入ったのは、「熱帯魚店」が舞台になっている所です。

この映画は、「埼玉愛犬家連続殺人事件」(Wikipedia)をベースにしているそうですが、モチーフを犬から熱帯魚にした事は映画的に成功だったんじゃないかと生意気ながら感じました。

内容は最高につまらないけれど、舞台だけは好きだった映画「そのときは彼によろしく」でもそうですが、熱帯魚店って独特の魅力があると思いませんか? 薄暗いの明るくて、キレイなのにちょっと不気味っていう…。あの不思議な雰囲気って唯一無二だと思うんですよ。

その熱帯魚店を舞台に繰り広げられる凄惨な事件の数々は、目を背けたくなるほど残酷だし、身勝手。ホラー映画、というジャンルでは無いものの、グロ体制の無い人は観ないほうが良いと思う。

温和で優しそうな人物が悪役を演じると恐い。というのは世の中の常ですが、でんでん演じる村田が本当に恐いです。そして、本当に本当に巻き込まれてしまっただけの気の弱い男・社本を演じた吹越さんも「素?」ってくらい自然でした。

そして、女優さん達。うん、女優ってすごい…。

小規模公開映画にありがちな、グロさや暴力性だけを売りにしてい作品と違って「冷たい熱帯魚」は映画として、しっかり楽しめるところがすごい。

私がこの映画で学んだ事はただ一つ。「嫌なことはハッキリ、嫌と言おう!」←普通か!