2010年はびっくりするほど本を読まなかったので、読んでない本が結構たまっております。コツコツ消費中。

「三面記事小説」
三面記事小説 (文春文庫)
三面記事小説 (文春文庫)
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「私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました」誰もが滑り落ちるかもしれない、三面記事の向こうの世界。なぜ、姉夫婦の家はバリケードのようになってしまったのか?妻の殺害をネットで依頼した愛人の心の軌跡とは。直木賞作家が事件記事に触発されてうみだした、六つの短篇小説。


サクっと読めるのに、後味が悪い、恐い小説でした!
要は、実際に起こった事件を、角田さんが「こういう裏側があったんじゃないかなー?」って想像して書いた小説なんですけど、なんか絶妙なリアルさがありました。

実際に新聞に載る記事のスペース、文章はほんの少しだけど、その裏側には、殺す側も殺される側も、騙す側も騙される側も色々あって、その、伝えきれない部分にころ人間らしさがつまっている。実際に、ちょっと転がれば加害者にも被害者にもなり得るんだよな、という事が、この小説の醍醐味である様に思います。

「妻の殺害をネットで依頼した愛人」の話がイチオシです。