1月29日で残念ながら休館に入ってしまう、素晴らしき映画館恵比寿ガーデンシネマで鑑賞。

「瞳の奥の秘密」
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09年度米アカデミー賞外国語映画賞を受賞したサスペンス・ドラマ。2000年のブエノスアイレス。刑事裁判所を定年退職したベンハミンは、25年前に担当した未解決の殺人事件についての小説を書くことを決意する。事件当時の職場を訪れ、元上司の検事補イレーネと再会したベンハミンは、イレーネとともに当時の捜査を振り返りながら、殺人事件の裏側に潜む謎に迫っていく……。主人公ベンハミンににアルゼンチンの国民的俳優リカルド・ダリン。監督はファン・ホゼ・カンパネッラ。


鑑賞自体も、感想も遅くなってしまったので、もう映画館では観る事が出来ないのですが、とても大人で、丁寧で、静かで素晴らしいミステリーだったと思います。本当、大人。

今年の初めに観た、「ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女」もそうですが、アメリカ以外(あえてアメリカ以外と言う)のミステリーって、いくつか疑問と余韻を残すところが好きです。なんとなく、アメリカのミステリーって完全にハッキリ結論を出したい感じがして興ざめする時がある気がしているのです。

ストーリーは、25年前に担当した未解決の殺人事件と、その事件を基に小説を書こうとする主人公ベンハミンの過去と現在が入り混じる形で展開するので、慣れないうちは混乱するかもしれません。が、慣れてくると、このお話がどれだけ深く綿密に絡み合い、美しいのかが分かってくる。スタートダッシュにこだわらない映画、好きです。

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基本、事件を追っている過去の自分の回顧であるので、そこまでハラハラ・ドキドキはしません。謎解き要素とかもそんな無い。が、所々ゾクっとするシーンもあり、メリハリがあり飽きさせない展開です。観終わった後に、あーだこーだ言いたくなっちゃう、実に余韻が残る、余韻ムービーです。

で、最後は結局恋愛に落ち着くという作品のブレなさも素敵。この、ベンハミンとイレーヌの恋が、大人なんですよーーー!
なので、ぜひDVD化された際は、ご覧いただきたい映画です。友達とワイワイとかじゃなく、一人でしっとりと。