試写会で鑑賞。

「ACACIA」
main_large


元プロレスラーのアントニオ猪木が初主演するヒューマンドラマ。作家・ミュージシャンなど幅広く活躍する辻仁成が、監督・原作・脚本を務める。元覆面プロレスラーの大魔神は、息子に充分な愛情を注げなかったことを悔やみながら、寂れた団地で静かに余生を過ごしていた。そんなある日、母親に捨てられた少年タクロウが大魔神の家に転がり込んでくる。自分にだけ心を開くタクロウと親子のように暮らし始めた大魔神は、やがて本当の家族と再会する覚悟を決める。


猪木主演×辻仁成監督作品という、非常に香ばしいコラボレーションが実現。(破壊屋さんの「この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞」には確実にノミネートされるでしょうね)

結論から言うと、トンデモ映画です。でも猪木の演技は思ったより違和感無かったと思います。

開口一番のウルトラ棒読みから、「このまま2時間弱、耐えられるだろうか」と心配になったのですが、体はでかいけど心は優しい元レスラーという設定だったので、朴訥とした感じも、まあOKという感じでした。中盤から慣れてきた。

sub1_large


それよりも、私が気になったのは、ホームヘルパー役で登場する北村一輝の薄気味悪さ。北村さん自身というよりは役の気色悪さがやばかった。心の優しい役でありながら、お年寄りと会話する際に古ぼけた腹話術人形越しに話すのもやばいし、その人形が何よりも恐かった。

あとは、最後の最後の方のシーンで猪木演じる大魔神が住む団地に登場するプロレスリングの演出も謎。全く別ジャンルの映画ですが、松本人志監督の「しんぼる」の様な唐突感と、スクリーンの裏に感じる辻監督の「ねー、僕ってこういうシュールな演出も出来るの!すごいでしょー」というドヤ顔を見た気がして、どんびき。

えーっと、この映画の良い所。良い所は、子役が上手い所と、お母さん役の坂井真紀さんがビッチ設定で珍しいなって思ったのと、甘いけど思ったより猪木さんががんばってる所でしょうか。

トンデモ映画に皆さんがくだす、判断やいかに。個人的には、これから公開に向けて辻監督が番宣でテレビにたくさん出始めるのが一番恐かったり。
「ACACIA」は6月12日全国ロードショーです。