読んだ。

「どれくらいの愛情」
どれくらいの愛情 (文春文庫)
どれくらいの愛情 (文春文庫)
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5年前、結婚を目前に最愛の女性、晶に裏切られた正平は、苦しみの中、家業に打ち込み、思わぬ成功を収めていた。そんな彼に突然、電話が。再会した男と女。明らかにされる別離の理由(表題作)。目に見えるものだけでは分からない「大切なもの」に気づくとき、人は感動に打ち震える。表題作の他3作を収録した傑作恋愛小説集。


初めて読んだ作家さんだった為、他の作品も読んでみないと分からないけど、離婚、両親との死別、主人公が中の上の生活をしている。というキーワードがどの短編にも共通していたように思います。

なんていうんだろう、村上春樹とか好きな人は好きそう。
私も好きですが、普通に生活できていて、クリティカルな悩みは抱えていないからこその悩みって贅沢で厄介。時々おこる事件もリアリティの範囲をこえていないし、気持ちよく読みました。

1点だけ気になったのが、固有名詞が多いこと。
例えば村上春樹の小説であれば、彼がきっと日本のエンタメに興味が無いのもあるんだろうけどナット・キング・コールとか不変的な名詞しか出てこないけど、この小説には「スウィング・ガールズ」とか妻夫木聡とか、現代の名詞がじゃんじゃん出てくるから、今は良くても数年、十数年経った時に古臭く感じそう。とは思いました。

ただ、表題作「どれくらいの愛情」は最後にポロリと泣けるような素敵な小説だったし、全体の雰囲気が好きです。

他の作品もどんどん読んでみたいです。