読んだ。

「欲しい」
欲しい (集英社文庫)
欲しい (集英社文庫)
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人材派遣会社を営む紀ノ川由希子は42歳、独身。恋人には妻子がいる。愛しているのに、会えば会うほど飢えていく―そんな心の隙間を埋めるため、逢瀬の後はいつも派遣ホストを呼んでいた。ある日、恋人が不慮の死を遂げた。若い女をストーキングした挙げ句、歩道橋から転落したという。彼がストーカー?不審に思う由希子は、真相を探り始める。男と女の欲望を精緻に描く、傑作長編ミステリー。


実家に帰省中、新幹線の中で読むもんが無くて、東京駅で適当につかんだ本が思わぬヒット!
これ、面白くて、車内でむさぼるように読みました。

今年読んだ「告白」(ブログ読み返すと、感想うすっ)のように、1つの事件が、登場人物それぞれの視点で描かれていて謎が解けていく瞬間どきどきしました。

だって、主人公には会社取締役の愛人がいて、その愛人に主人公が気にかけていたシングルマザーのストーカー容疑があり、そのまま転落死。って入り組んでいてすぐには頭の中で整理できないですもの。それが徐々に分かっていく瞬間が気持ち良いし、恐い。

また、「欲しい」というタイトルが逸脱だと。
「ただ穏やかに暮らしていたい」という望みがどれだけ贅沢で、ある意味狂気か。勉強させていただきました。