推敲しない言葉

本・映画・音楽の、推敲しないそのままの記録。

2012年02月

ヒミズ

昨年試写で観ました。感想遅れ。

「ヒミズ」
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ごく普通に生きることを願っていた祐一と、愛する人と守り守られ生きていくことを夢見る景子。ともに15歳の2人の日常が、ある事件をきっかけに絶望と狂気に満ちたものへと変わっていく様子を描く。主演は「パンドラの匣」の染谷将太と、「劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ」の二階堂ふみ。2011年・第64回ベネチア国際映画祭では、染谷と二階堂がそろってマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した。
私、この原作大好きなんです。小学校5、6年生で“稲中”ブームがおこり、そのしょうもなさに笑わせてもらった身としては、「ヒミズ」の衝撃たるや。「笑いの時代は終わりました…これより、不道徳の時間を始めます。」ですよ。ビックリ。

映画「ヒミズ」は、映画としては面白かったのですが、「ヒミズ」では無かったかな。それでは、感想を『MI』に引き続き、箇条書き形式で……。

・染谷将太&二階堂ふみは本当素晴らしい! 特に染谷さんの気だるさすごく良かった。あの雰囲気で19歳? すごいなー。ちなみに、彼の主演作「パンドラの匣」もなかなか面白かった。

・住田の友人を同級生にしないで、ホームレス達にしたのは面白い改変だと思う。私は好きです。渡辺哲さんの子犬の様演技すごかったです。「住田さーん、住田さーん!」ってなついてくる所の、明るいシーンのはずなのに感じる空恐ろしさは、なんというか園監督!って感じでした。

・いくらなんでも父親が悪すぎる。光石さんの演技が素晴らしいってのもあるのですが、あんなに悪かったらさすがに誰でも殺しちゃうかもよ?って思いました。そしてあそこまで悪かったら逆に住田の原動力になるのでは? 原作のどうしようもない絶望感がそれによってやや薄れている印象でした。

・住田がずっとテンション低いのがやや気になる。テンション部門は茶沢さんにまかせて、きっちりそこは分けていたのかもしれないのだけど、もっと普通の高校生らしい楽し気なシーンがあるからこそ、絶望がもっと際立ってくるのではないかと。スイカの塩みたいな。だって映画の住田格好良すぎるんだもの。

・原作の好きなシーンは、住田が茶沢さんに「……何か食べさせて」ってヘターって座っちゃう所。

・映画とおしての感想は、どんな子供っぽい女の子にも母性があり、どんな大人びた男の子にも子供っぽさがある。ってことかな。

・窪塚さんは最高! 原・発・反・対ッ!

・震災ネタを盛り込んだことで賛否両論巻き起こっているそうですが、私は特にそこについては感じず……。ただ、ということは特に必要なかったのかも。

・ラスト、私は好きですよ。いいじゃないですか、こういうの。

ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル

もういまさら感想書いてもって感じなんでしょうけど、書きます!

「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」
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トム・クルーズ主演の人気スパイアクションシリーズ第4作。ロシアのクレムリンで爆破事件が発生し、米国極秘諜報組織IMFのエージェント、イーサン・ハントと、ハントの率いるチームが事件の容疑者にされてしまう。米国政府は「ゴースト・プロトコル」を発令してIMFを抹消。汚名を着せられたハントは、IMFの後ろ盾もえられないままチームの仲間だけを頼りにクレムリン爆破の犯人をつきとめ、さらには事件の黒幕が目論む核弾頭によるテロを防ぐためロシアからドバイ、インドへとわたり、過酷な戦いに身を投じる。前作を監督したJ・J・エイブラムスが製作を担当。ピクサーで「Mr.インクレディブル」「レミーのおいしいレストラン」を手がけてきたブラッド・バード監督が、初の実写映画のメガホンをとった。

面白かったです!
面白かったのですが、観てから月日が経ち過ぎているので感想を箇条書きにします。

・ジェレミー・レナーが良かった!! 『ハートロッカー』は全然私だめな映画なんですけど、この映画のジェレミー・レナーは素晴らしかったです。今後注目していきたい役者さんが増えました。
(私が今他に追ってるのはジョゼフ・ゴードン=レヴィット、アナ・ケンドリック、トム・ハーディくらいかなぁ。あとユアン・マクレガーはずっと)

・サイモン・ペッグはサイモン・ペッグだった! こんな映画に出るなんて大出世。でも同時期(日本公開)に『宇宙人ポール』もやっちゃう所がイカす。

・タイトルコール〜イーサンが脱出するあたりのスピード感が良かった。ハラハラするシーンに、あえてゆっくりめのBGMを使っている所が好き。

・高所恐怖症の私は、ドバイの高層ビルシーンでリアルに手汗びっしょりになった。

・中盤〜ラスト前は若干中だるみ。ジェレミー・レナーの準備運動シーンいいね。

・私はそこまで気にならなかったんだけど、トムの加齢が気になるという声多し。例えば『インディジョーンズ』のインディジョーンズ自体が年をとった設定だから、ハリソン・フォードでも演じられる、みたいな帳尻あわせが必要だったかも?

・監督は初実写映画というのがすごい。「レミーのおいしいレストラン」は大好きな映画の一つです。

・とにかく、しつこいけど高所恐怖症の人は気をつけて!

ドラゴンエイジ ブラッドメイジの聖戦

ブログネタ
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『ドラゴンエイジ -ブラッドメイジの聖戦-』
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(C)2011 Dragon Age Project. All rights reserved by FUNimation / T.O Entertainment
世界を統治する【チャントリー】(教会)に仕える優秀な騎士カサンドラ(栗山千明)。ある夜、牢屋から連れ出される少女が、【チャントリー】を巡る大きな陰謀の鍵となっていることを知ってしまい、邪悪な魔法使い【ブラッドメイジ】の集団に襲撃されてしまう。
師匠であるバイロンが犠牲になったお陰で、カサンドラは命を取り留めるが、首謀者の正体はわからぬまま。逆に陰謀の関係者に仕立て上げられ、ナイトコマンダー(GACKT)率いる騎士団から追われる身となり、途中で出会った気のいい魔法使いのガリアン(谷原章介)と共に逃げることに。
ブラッドメイジへの憎悪をたぎらせながらも、謎の真相を追い求めるカサンドラとガリアンは、やがて【チャントリー】の存亡を賭けた壮大な【聖戦】に身を投じることになっていく…。

曽利文彦監督作品です。曽利監督といえば、『アップルシード』『ベクシル』。実写映画でいうと『ピンポン』『ICHI』『あしたのジョー』。映画の内容はともかく、やっぱ独特の世界観があるし、映像の疾走感を感じます。この『ドラゴンエイジ』、原作となるゲームはプレイどころか、知らなかったのですが、人気作の様ですね。

で、映画なのですが、良くも悪くも“ゲームの世界観がそのまんま映画になった”という一言に尽きると思います。

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騎士たちが主人公ということで、ほぼ甲冑を着ているのですが、甲冑のこすれる音、闘う時や走っている時のそれぞれの音の違いや重量感はすごいなと思いました。後は、自分がゲームをプレイしている様に、森を走っているシーンなどは一緒に視点が移動する所も迫力がありました。

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後は、ドラゴンの作りこみ。ぶっちゃけ、ここに全労力費やしてしまったのかな? と心配になるくらい、人物や風景のアニメーションとの違いを感じました。欲を言えば、ドラゴンの皮膚(うろこ?)の硬さにナイフが突き刺さり、血があふれる描写で、音とかを工夫して質感の違いを感じる様にしてほしかったかも。

あちらは実写映画なので比較するのもあれですが、例えば『十三人の刺客』での内野聖陽さんの切腹シーンは、シーンそのものは映ってないのに、グギギ…、ビチャビチャ……。みたいな音だけで、その痛さ、悲惨さが表現出来ていて、ダイレクトに見せられるより、引き込まれた。そんな感じで、もっと全体的に血が流れるシーンに悲惨さがあって良かったと思いました。ここまでグロ描写をしっかり出すならなおのこと。

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あと、ドラゴン以外のアニメーション、CG技術は、正直『アップルシード』からの目を見張る成長が感じられなくて残念でした。あれは2004年公開なので、7年時間があったらもっと発達してても良いんじゃないかって期待してしまいますもの。

なんか雑に作られた様に感じる箇所がしばしばあったので、もっと日本のアニメらしい細やかな作りこみが観たかったです!

主人公の女騎士カサンドラを演じたのは栗山千明様! インタビューでも答えていますが、強い女性役のオファーが多いそうです。実際に甲冑を着ても、とても似合いそうですもの。『ドラゴンエイジ』とは関係ないけど、「栗山さんはどんなゲームやアニメが好きですか?」の質問に対して、真っ先に出てくるのが『びんちょうタン』って! さすが千明様。

あ、ちなみに曽利監督なら音楽もっとこだわって欲しかったです。Gacktの主題歌は合っていたと思うのだけど、挿入歌とか唐突だったし。『ピンポン』のサントラ好きだったので。

次回作もある様なエンディングでしたので、次はもっと大迫力でカッコエエ作品になることを期待しています。
profile
東京で働く28歳。ライターをしています。

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