推敲しない言葉

本・映画・音楽の、推敲しないそのままの記録。

2012年01月

サルトルとボーヴォワール 哲学と愛

観た。こちらも昨年ですが。

「サルトルとボーヴォワール 哲学と愛」
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事実上の夫婦として公私にわたり影響を与えあった哲学者ジャン=ポール・サルトルとシモーヌ・ド・ボーボワールの知られざる愛憎の軌跡を描いたドラマ。1929年、パリ大学で出会ったサルトルとボーボワールはひかれ合い、大学を卒業後に共同生活を始める。サルトルは互いに愛し合いながらも、他の関係も認め合うという自由恋愛を提案。結婚か独身しか女性に選択肢のない社会に疑問を抱いていたボーボワールは、その提案を受け入れるが……。ボーボワール役に「シャネル&ストラヴィンスキー」のアナ・ムグラリス。

今は無き、恵比寿ガーデンシネマか、Bunkamuraかって感じの映画。こういう、高尚で大人っぽくて文学的な映画って、つまらないわけじゃないんだけど、記憶にも残らなくて結構不利ですよね。何目線で“不利”なのかは、書いている本人が一番分かってないです。

特筆するべきポイントといったら映像美。あと主演のアナ・ムグラリスが本当にキレイ。さすがCHANELのミューズを務めていただけある!

私はサルトル自身をよく知らないのだけど、実存主義の哲学者。とのこと。もちろんサルトルという名前は知っているけれど、「こういう事を言った人ですよ」とすぐに説明できる人はどれだけいるのだろう。と自分の教養の無さを開き直りつつ、サルトルとボーヴォワールの2人の恋愛のはじまりや進行にあわせて、時代の温度を感じることが出来たのは良かったです。

「サルトルは互いに愛し合いながらも、他の関係も認め合うという自由恋愛を提案」とあるけれど、2012年の現代よりも、1929年のこの時代の方がよっぽど奇天烈だなあと思う。もちろん、フランスという土地も関係しているのだけど。今ってやっぱりみんな現実的に地に足をつけて生きようとしているし、私もそうだから、共感が出来る作品では無いですね。

共感してもらいたい、という映画では無いのだけれど。

とにかく、つまらないわけではないのだけれど、むしろ面白いのだけど、それをうまく説明出来ず、きっともう少したったら忘れてしまう様な、このテの映画って本当感想を書くのが難しいです。しつこいけど、つまらないわけではないのですよ。

だけど個人的には、駄作をけちょんけちょんに書いてるほうが、楽しかったりするなあ….。そういう意味で、不利な映画。

映画 けいおん!

観た。去年の話ですが。

「映画 けいおん!」
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かきふらいによる4コマ漫画を原作に、2009年から10年に計2シーズンがTV放映され大ヒットを記録した人気アニメーション「けいおん!」の劇場版。TVシリーズでは描かれなかった桜が丘高校軽音部の部活ライフが描かれる。卒業を控えた軽音部3年生の唯、澪、律、紬はいつも通りのゆるやかな日々を送っていたが、同級生たちが卒業旅行を企画していることを知り、自分たちも卒業旅行へ行くことに。2年生の梓も加わり、各々が候補地の希望を出す中、くじ引きでロンドン行きが決まるのだが……。(eiga.comより引用

「けいおん!」は、1期も2期も全部みててわりかし好きなんだけど(というか私日常系アニメほとんど好きなんだけど)、映画はさすがに観に行くほどではなぁって悩んでいて、そうしたら特別鑑賞券をいただいたので観てきました。ありがとうございます!

公開から3週間ほどたっていたんだけど、結構お客さんいた。リピーターかな。あと、10代後半から20代前半の若い女の子も多かったですよ。パネルの前で写真撮ったりしてた。「けいおん!」って女の子にも人気あるの分かってたからそんな驚かなかったものの、しばらくぼんやりと眺めはした。

で、最初は1時間半ぼ〜っとできればいいかなくらいの感じでリラックスした気持ちだったんですけど、いざ映画はじまったらこれが結構、というかかなり面白くて、ちゃっかり「2011年個人的映画ベスト10」の10位にも選んでしまいました。何だろう、つっこみどころだらけだし(そもそもつっこみしかない)、「けいおん!」ファンの気持ちとか、全く知らない人には面白いのだろうか、とか考えずに、私は好きで面白かったんです。素直に。

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監督が女性だからなんでしょうけど、女同士の会話感が私的にすごいリアルでグっときた。それは、アニメ版だってそうだったんだけど、今回映画を観て改めて魅力的だなと。「女子高は本当はもっとエグい場所だ」「けいおん!に出てくる様な女子高はファンタジー」問題はさておき、女同士のオチの無い会話、フワフワした感じ、でもずっとつづいてくぬるま湯な感じ、あるある!ってすごく思える。

もちろんアニメだから、キャラクターはすごくアニメ的になっていて、私の一番好きなのは唯なんだけど、唯がまんま現実世界にいたら嫌だよね。実際にいていいのって、律っちゃんとあずにゃんだけだよねって思うんだけど、それぞれ異なるキャラクターが繰り広げる会話が本当に心地よくて何より可愛くって。映画館って暗くて良かった、たぶん私ニタニタしていたと思います。

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あと、もう一つ映画版で思ったけど、このアニメってすごい横顔がキレイ。唯の普段バカばっかり言ってるんだけど、本当は色々一生懸命考えてて窓から外を見た時に、見せる物思いにふけっている表情とか、すごく好き。

物語は一応、卒業とあずにゃんとのお別れがテーマになっているけど、そこを大々的に演出しないで、「いつもど通りのけいおん!」に留めているのってすごいと思った。まあそれが「映画じゃなくてもいいじゃん」っていう、この映画最大の欠点にも通じてしまうところではあるんですが……。

とにかく、高校生の卒業旅行でロンドンかい! って思ったし、相変わらず服装はダサすぎるし演奏シーンもうますぎて、つっこみどころだらけなんだけど、私はすごく楽しめました。けど、人にオススメするかっていったら微妙なので、今回は本当に良かったよってことだけ記しておこうと思います。ごはんはおかず。

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東京で働く28歳。ライターをしています。

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