推敲しない言葉

本・映画・音楽の、推敲しないそのままの記録。

2011年03月

映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ天使たち

観た。

「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ天使たち」
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1986年の公開作「ドラえもん のび太と鉄人兵団」を現代風にアレンジ。のび太は、北極で見つけた大きなロボットの足とナゾの青い球体を家に持ち帰る。それ以来、庭に次々と落ちてくるようになった部品を組み立て、巨大ロボット・ザンダクロスを完成させたのび太とドラえもんの前に、ロボットの持ち主だという少女リルルが現れる。実はザンダクロスとリルルは、ロボットの星・メカトピアから地球を征服するためにやって来たのだった。

まず、私の「大長編ドラえもん」に対するスタンスなのですが、一番好きなのが「のび太の魔界大冒険」。「のび太と雲の王国」も結構好き、「のび太のドラビアンナイト」は同時上映の「ドラミちゃん アララ♥少年山賊団!」を含めて思い出の映画って感じです。

もちろん、「のび太の海底鬼岩城」、「のび太のパラレル西遊記」も大好きっていうか90年代までの大長編ドラえもんは本当にどれも素晴らしいので、決めきれないというのが本音。2000年代になってくると、同時上映の「がんばれ!ジャイアン!!」や「ぼくが生まれた日」が傑作だけど、本編はイマイチだったりするんですよね。(自分が素直に楽しめない年代になったってのもあるのかも?)

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で、「のび太の恐竜2006」、「のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜」と旧作のリメイクになってからはかなりイマイチで、改めてオリジナルのすごさに感心すると共に、勝手に「ドラえもんブランドの失墜」を危惧しておりました。

なんというか、最近のドラえもんは大人を意識しすぎていて、原点を見失っている気がしていたんです。例えば「クレヨンしんちゃん」の映画が泣けるのだって、純粋に子供の為に面白い映画を作っていて、でもそのストーリーが大人にもスゲーささるっていう事であって、最初から大人を意識しすぎると、子供は面白くないし、で大人もそれを求めて無いしっていう、まさに“誰得”状態になっちゃうんですよね…。

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で、かなり前置きが長くなったんだけど、今回の「新・のび太と鉄人兵団」は面白かったです! リルル、相変わらずカワイイ!
ミステリアスで強くて、これ小学生の男子が見たら恋しちゃうんじゃないかな?

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敵の描写や街の破壊シーンは結構迫力があって、恐い。小さなお子様は本気で泣くと思う。結構しっかり破壊してて驚いた。敵のボスの声が加藤浩次様なんだけど、演技力とかは置いておくとしても、あのしわがれ声がかなり恐さをプラスしててよかったと思う。

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↑恐らく相当な人数の子供と大人が泣いたであろうシーン。個人的には、このキャラはヒヨコのピッポにしないで、ボーリング玉の方がよかった。無生物がのび太達と口喧嘩するのって普通に面白いし、ほんやくコンニャクのくだりが、子供たちの爆笑を誘ってたのを考えると、別にひよこにする必要は無かった様な気もして。ただ、2人の友情はすごくよかった! 感動した。

そして調べてみて分かったのだけど、今回の監督である寺本幸代さんんは、映画ドラえもん史上初の女性監督で、「のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜」では、しずちゃんと美夜子の友情を描いて、今回はしずちゃんの友情を描いてるんですよね。のび太とピッポ、しずちゃんとリルルの友情が同時に進んでいくアレンジは素敵だったと思います。

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全ての大長編にその傾向があるにせよ、今回は特にドラえもんに頼らずに子供たちが頑張っている印象があった。(その分、ドラえもんの印象はやや薄め)

ロボットデザインも結構格好良いし、大人も十分楽しめる内容になってるので、久々に映画館でドラえもんを楽しんでみてはいかがでしょうか。大人でもちゃんと、オモチャ入り口でもらえるよ!

婚前特急

ブログネタ
あなたが結婚相手に求める、一番大切なコトを教えてください に参加中!
一足お先に鑑賞。ブログピックアップテーマにも参加してみます。

「婚前特急」
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「蛇にピアス」以来3年ぶりの主演を務める吉高由里子が、恋に奔放な女性を演じるラブコメディ。新鋭・前田弘二監督がメガホンをとり、共演に加瀬亮、青木崇高ら人気俳優がそろう。24歳のOLチエは、時間を有効活用しようと5人の男性に“5マタ”をかけていた。しかし、親友(杏)の結婚に触発され、5人の恋人の査定を開始すると、本当に自分を愛してくれている人が誰なのかわからなくなっていく。


「婚前特急」は、前LISMOで配信されてたドラマ「婚前特急 -ジンセイは17から-」が、吉高さん主演のままキャラ設定などを変えて映画化された作品。大規模公開ではない邦画だけど、女としてリアルに感じる部分も多くて面白かったです。

主人公は、「時間を有効利用して人生を堪能したい」がモットーの24歳のOL。グチを聞いてくれる人、癒される人、リッチな人…。と、それぞれのキャラが違う5人の男性と同時に付き合っている。で、映画の冒頭は相当順風満帆な感じで、ちょっとずつオイシイ所を味わって、かなりチエの一人勝ち状態に感じる。

でも、杏ちゃん演じる親友が突然結婚する事になって、結婚式に参加した事から「5人の彼氏を査定して1人に決める」事態に。ここらへんから物語が面白い方向に転がりはじめます。

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まず、5人の彼氏'sのキャラがそれぞれ、かなりたってる。個人的に一番好きなのは、やっぱり加瀬亮演じる西尾みのる。バツイチ子持ちで、もう別に「一番を決めようと思ってない」タイプ。優しいけど、その分自分にも固執してくれないから、ずっと付き合うには寂しいのかも…?

で、絶対無いのは19歳の野村健二。メリットが「若くてカワイイ」だけで、あの自己中っぷりは私的に厳しいなぁ…。

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で、紆余曲折あって、一人勝ちしてたっぽいチエが、完全に一人負け状態になってきて、ボロボロになっていくんだけど、吉高さんの演技がすごく可愛いので全然悲壮感は無くて、ほほえましくもある。

そして、この映画のラストは「結局この中で誰を選ぶのか!」という所なんだけど、コメディだからかなり大げさに作っているにせよ、何か妙に納得する部分があったのも事実。まだ結婚した事が無いので完全な想像になっちゃうけど、結局好きな人って頭で考えるんじゃなくて、直感で決まる様な気がします。

というわけで、誰も興味が無いと思いつつも、私が「結婚相手に求める、一番大切なコト」は、「一緒にいて楽な人」です。楽っていうのは、惰性とかじゃなくてポジティブな楽。

全体的にポップで、MONOBRIGHTの主題歌も軽快なんですが、最終的に色々考えてしまう映画でした。自分も色々頑張ります。嗚呼!

悪魔を見た

都内でも公開終了寸前で、ギリギリセーフ。
無事観ることができました。

「悪魔を見た」
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イ・ビョンホンと「オールド・ボーイ」などで知られる実力派チェ・ミンシクが共演するクライム・サスペンス。残忍な連続殺人犯ギョンチョル(ミンシク)に婚約者を惨殺された国家情報院捜査官スヒョン(ビョンホン)。復しゅうの鬼と化したスヒョンは、犯人に婚約者と同じ苦しみを与えるべく、執ようなまでに追いつめていく。「甘い生活」「グッド・バッド・ウィアード」でもビョンホンと組んだキム・ジウン監督がメガホンをとる。


予告編を観るだけで、かなりハードそう。



「殺人の追憶」も「オールドボーイ」も本当韓国映画って暴力描写がハハンパなくて、特に「チェイサー」は観た後にとことん心底グッタリしたし、スクリーンの前の人間をこれだけ疲れさせるってすごいと思って、色々な人に話していたんですが、そんで観た人もやっぱり同じ様な感想で、「チェイサー」って本当韓国でしか生まれない映画だなーって思ったわけです。

で、「悪魔を見た」も、一言で言うと「連続殺人鬼に惨殺された婚約者の為に復讐を果たす」というあらすじを持っており、“オールドボーイ”チェ・ミンシクはもちろん、イ・ビョンホンも結構好きな俳優だったので、ずっと観たいなーって思ってました。

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で、感想はと言うと。もちろん、とても痛くて恐い映画だし、R18+だけあって、エログロ描写も半端無かった。けれど、「チェイサー」と比べると(あれは実話を基にしているのもあるが)、かなりエンタティメントに振り切っている印象はありました。

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まず、殺人鬼ギョンチョルが強すぎ。タフすぎ。あきらめなさすぎ。クズすぎのキャラクターで、途中から笑えるほどすごかった。女性を軽く惨殺して(これが本当に惨殺。人権のじの字も無い)、ビョン様扮するスヒョンにめちゃくちゃに傷つけられて、でも逃走中に何度も罪を犯す。

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↑個人的に一番恐かったシーン。怪我して様が弱って様が、「こいつとんでもねぇ」と思わせる、ギョンチョルの迫力は異常。恐ろしい。

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全体的に言うと、韓国映画に多い「警察アホすぎるだろ」問題とか、「スヒョンそこは気付こうよ!」っていう凡ミスなど、イライラさせられる突っ込み所は多かったにせよ、集中力を切らすことなく、最後まで食い入る様に観れました。

監督は「甘い生活」「グッド・バッド・ウィアード」でビョン様と組んだことがあるだけあって、本当にイ・ビョンホンが好きなんだろうなぁ。アクションも格好良かったです。

ただ、グロ耐性の無い人と、恐がりの女子にはオススメ出来ないのも事実。もう少しエッセンスを加えれば「マチェーテ」くらいの“笑っちゃう”グロさだったので、私は割に平気でした。

塔の上のラプンツェル(3D・日本語吹き替え)

遅くなりましたが、試写会で鑑賞。
公開後、もう一度劇場で観ようと思っていたので、日本語吹き替えver.をセレクトしました。

「塔の上のラプンツェル」
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グリム童話の「ラプンツェル(髪長姫)」を映画化した、ウォルト・ディズニー・スタジオの長編アニメ第50作。逃亡中の盗賊フリン・ライダーは、山奥の谷にそびえ立つ高い塔を見つける。好奇心から塔に入ったフリンは、髪が驚くほど長い不思議な少女ラプンツェルと出会う。彼女は18年間、塔の中だけで生活してきたがフリンとともに外の世界へ冒険の旅に出ることになる。


元来ディズニー好きなので、盲目な部分が少しだけあるにせよ、
最近のディズニー作品はクオリティが本当に高い!
昨年観た「プリンセスと魔法のキス」が相当に良かったのと、既に試写を観ていた男性も褒めていたので、ラプンツェルに関しては超安心してガンガンに期待して鑑賞しました。

で、その期待以上の映画でした! あと2回は観たい。

ディズニーの映画は、音楽・動物・小物の使い方がいつも抜群だと思う。

■音楽
音楽に関しては、もう言わずもがなで、ディズニー映画=音楽みたいな部分もあるし、逆にディズニー作品が嫌いな人はあの音楽と「突然歌いだす不思議にアレルギー!」というのもあると思う。

この映画の音楽を担当しているのは、アラン・メンケンという人で「リトル・マーメイド」「美女と野獣」「アラジン」などの作品で、何度もアカデミー賞にノミネートされてる、すごい人。ラプンツェル主題歌の「I see the Light」も、逃げずに完璧に王道。美しい。



■動物
ディズニー作品と言えば、どうぶつさんとおともだち!なんで、こちらも言わずもがななのですが、今回はラプンツェルの親友のパスカル(カメレオン)の王道な描かれ方と、泥棒フリンとフリンを追うマキシマス(馬)の「ルパンと銭形」的な描かれ方のバリエーションがあって、すごく新鮮でした。また、この2人がいい動きするんですよ。

■小物
ディズニー作品の中でも特にプリンセス物は、どの作品も印象的な小物が一つ登場している気がします。小物とかお料理。で、今回はフライパンとランタン。

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塔から一歩も出たことが無いラプンツェルは、フリンが塔に侵入した際に護身用としてフライパンを振り回すんだけど、このフライパンの使われ方が面白くて、世間知らずなんだけど勇敢というラプンツェルのキャラを象徴してる様に思いました。

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そしてランタン! 私は基本的に全部の映画が3Dになっていくの反対派で、目も疲れるし、たまにでいいのになぁって思ってるんですが、ランタンのシーンの3D演出は素晴らしかった。ラプンツェルが初めて観る光景に感動したのと同時に、観客にも感動を味わって欲しいとかで、ここにはかなり時間を費やしたそうです。「美女と野獣」のダンスシーンに匹敵しちゃうかもってくらい美しかった。これは映画館でしか味わえない醍醐味!

と、つらつらと読みづらい文章を書いてしまいましたが、
そういった演出が活きてくるのは、ラプンツェルとフリンのキャラクターがしっかり出来上がっているからだと思う。

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一応「王子様」にあたる男性キャラ、フリンが大泥棒っていうのも楽しい設定だし、世間を知らない女の子と、世間を知りすぎた男の対比と仲良くなっていく過程はワクワクしました。ラプンツェルの表情がクルクル変わるのも本当に可愛い。

自分の好みでいうと「プリンセスと魔法のキス」なんですが、老若男女文句無く楽しめるのは絶対にこっち。男性にも食わず嫌いせずに観て欲しいです!

ちなみに、日本語吹き替えver.ではラプンツェルの声をしょこたんが担当しているんだけど、全然違和感無く楽しめました。彼女は、ただのプロモーションの為のタレント起用とは違って全身全霊でキャラクターを演じている気がして、ますます好きになりました(ただのファン)!

みどりの月

読んだ。

「みどりの月」
みどりの月 (集英社文庫)
みどりの月 (集英社文庫)
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男女四人の奇妙な共同生活。別れの予感を抱えた夫婦の、あてのないアジア旅。最も注目を集める作家が、今を生きる若者達の胸にひそむ明るい孤独感とやるせない心の行方を描く。


角田さんの小説に度々登場してくるテーマである、(幸せでは無い)共同生活と、(目的の無い)アジア旅を描いた2つの短編が収録。特に「みどりの月」は、読んでるこちらもイライラするほど不条理な展開に惹きこまれました。

ザックリ言うと、彼氏のマンションに引っ越してきたら既に同居人が男女ペアでいて、その2人がわけわかんないほど世捨て人で、主人公がハイパーイライラって話なんですけど、毎度角田さんの小説を読んでて思うのだけど、本当に描写がリアルでした。

何なら、どっかのマンションの一室訪れたらこういう人に出会えちゃいそうくらいの。

本当にめちゃくちゃ悩んだりピンチに陥っているわけでは無くても、日常の中のほんの少しのズレとか怒りが積み重なって、人は逃げたいと思うのだと。

これは個人的感想なのだけど、日々生活してて、「今ばーん!って窓から飛び降りたらどうなるんだろう」とか「電車の中で急に歌いだしたらどうなるんだろう」とか、しょうもない想像をすることってありませんか?

そんな、日常の中で自分の意思ひとつでアッサリ崩れていく様な、ギリギリのふわふわした感覚が、面白く恐く描かれている小説でした。ラストは若干物足りない気持ちがしなくも無かったのですが、良い本でした。

恋とニュースのつくり方

昨年早々に試写を観ていたというのに、今感想を書く体たらく。

「恋とニュースのつくり方」
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レイチェル・マクアダムス、ハリソン・フォード、ダイアン・キートン共演のラブコメディ。失業中のTVプロデューサー、べッキー(マクアダムス)がやっと見つけた仕事は低視聴率のモーニングショー。ベッキーは伝説的なニュースキャスターのマイク(フォード)を起用するが、マイクは共同ホストのコリーン(キートン)と衝突してしまう……。製作にJ・J・エイブラムス、監督は「ノッティングヒルの恋人」ロジャー・ミッシェル。


個人的に「プラダを着た悪魔」と同等かそれ以上に好きな、ガールズお仕事コメディです。観たあとかなり元気になれます。何が良いって、レイチェル・マクアダムスがものすごくカワイイ!

「シャーロック・ホームズ」ではアイリーン・アドラーを演じ、ロバート・ダウニーJr.版ホームズを手のひらで転がしまくっていたのに、この映画ではかなりのドジっ子ぶりを発揮していて、「男から見ても嫌だろうけど、同性から見てもちょっと嫌だな」というほどの、ワーカホリックな女性を熱演しています。

でもそんなキャラクターも彼女が演じるとすっごいカワイイんだよなー。映画の話だというのに心の底から応援してしまいました。私はあまり映画館で笑ったりしないのだけど(中二病で笑うのが恥ずかしいから)、思わず笑ってしまうシーンが多かったなあ。

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↑撮影中も、この表情!

そして、ハリソン・フォードのいじわるジジイぶりもやばかった。ハリソンってPUFFYに止まり木で発見されるくらいだから、今まで二枚目で清潔な役が多かった様に思うんですが、これからはどんどんコメディに出て欲しいと願います。さっき書いた笑ってしまったシーンというのは、ほぼレイチェル・マクアダムスとハリソン・フォードの絡み。

映画全体を通して、「トラブル→ちょっとしたラッキーー→恋愛も開始→大トラブル→恋愛も不調に→またトラブル→ヒロインの決断」というかなりオーソドックスな流れなんだけれど、舞台がテレビ局というのと、俳優陣の演技でありきたりな感じがせず、最後まで楽しんで観れました。これこそ女子にオススメします。

「プラダを着た悪魔」の主題歌、KT Tunstall「Suddenly I See」と同じく、最高にHAPPYで爽やかな「恋とニュースのつくり方」の主題歌、Natasha Bedingfield の「Strip Me」もオススメ!

冷たい熱帯魚

結構前に観たのですが感想遅れ…。

「冷たい熱帯魚」
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「愛のむきだし」などで知られる鬼才・園子温監督が、実在するいくつかの猟奇殺人事件にヒントを得て人間の狂気と極限の愛を描くサスペンス。小さな熱帯魚店を営む社本の家庭では、年頃の娘が若い後妻に反発しており、そのため彼と妻との関係にも亀裂が生じていた。そんなある日、彼は娘が起こした万引き事件をきっかけに同業者の村田と知り合う。やがて村田の事業を手伝うことになった社本は、いつしか恐ろしい猟奇殺人事件に巻き込まれていく。

この映画は、公開規模が大きくない割にすごく話題で、前評判も高く、私の周囲でも「冷たい熱帯魚観たい!!」という人が結構多かったです。あらすじを読むとダーク、予告編はさらにダーク、しかも実在の事件を元にしたとあらば、より興味津々になるのは私も同じでした。



でんでん、こっえーー!

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俳優陣の熱演のすごさ、怖いのに何か笑っちゃう演出のスゴさ(何か知らないけど結構笑える箇所が多かった)などは私の稚拙な文章では、上手く説明する事が出来ないのですが、私が特に気に入ったのは、「熱帯魚店」が舞台になっている所です。

この映画は、「埼玉愛犬家連続殺人事件」(Wikipedia)をベースにしているそうですが、モチーフを犬から熱帯魚にした事は映画的に成功だったんじゃないかと生意気ながら感じました。

内容は最高につまらないけれど、舞台だけは好きだった映画「そのときは彼によろしく」でもそうですが、熱帯魚店って独特の魅力があると思いませんか? 薄暗いの明るくて、キレイなのにちょっと不気味っていう…。あの不思議な雰囲気って唯一無二だと思うんですよ。

その熱帯魚店を舞台に繰り広げられる凄惨な事件の数々は、目を背けたくなるほど残酷だし、身勝手。ホラー映画、というジャンルでは無いものの、グロ体制の無い人は観ないほうが良いと思う。

温和で優しそうな人物が悪役を演じると恐い。というのは世の中の常ですが、でんでん演じる村田が本当に恐いです。そして、本当に本当に巻き込まれてしまっただけの気の弱い男・社本を演じた吹越さんも「素?」ってくらい自然でした。

そして、女優さん達。うん、女優ってすごい…。

小規模公開映画にありがちな、グロさや暴力性だけを売りにしてい作品と違って「冷たい熱帯魚」は映画として、しっかり楽しめるところがすごい。

私がこの映画で学んだ事はただ一つ。「嫌なことはハッキリ、嫌と言おう!」←普通か!
profile
東京で働く28歳。ライターをしています。

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