推敲しない言葉

本・映画・音楽の、推敲しないそのままの記録。

2011年01月

さよならもいわずに

読んだ。

さよならもいわずに (ビームコミックス)
さよならもいわずに (ビームコミックス)
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「最後には祈りのような清々しささえもたらす」夏目房之介、絶賛! 心が引き裂かれる“音”を、聴け。 ささやかだけれど、幸せな家庭を築いていた漫画家に、突如訪れた、悲劇。妻の突然の死。 最愛の人との最後の日々を、繊細で果敢に描き尽くす。 ギャグ漫画界の鬼才が挑んだ渾身の新境地、愛と悲しみに満ちた、ドキュメントコミック。


本屋でプラプラしてて、「あ、これ読みたいと思ってた」と思い、購入。
“良かった”という表現が正しいのか分からないけれど、著者本人が「表現者としてこれ以上おいしいネタは無いだろう」という様な事を言っているのも含めて言うと、すごく良かった。面白かった。

もちろん、「表現者としてこれ以上おいしいネタは無いだろう」という表現は、彼なりに色々考えた結果での言葉だから、家族の死を喜んでネタにしてるとかじゃない。全然そうじゃないです。

amazonのレビューでも書いてる方がいましたが、荒木経惟の「センチメンタルな旅」みたいに、幸せなときの描写が切なすぎました。

大切な人を失った時の絶望をずっと書き続けるのでは無く、本当にその人を愛している時の幸せな描写が生き生きしているので、より喪失感がすごい。

表現の角度もそれぞれで、驚いた。
読了後は、なかなかの鬱々とした気分に。でもそれが普通だと思う。

KAGEROU

まさか、「KAGEROU」のレビューを書く日がくるとは…!

KAGEROU
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第5回ポプラ社小説大賞受賞作。『KAGEROU』―儚く不確かなもの。廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服の男。命の十字路で二人は、ある契約を交わす。肉体と魂を分かつものとは何か?人を人たらしめているものは何か?深い苦悩を抱え、主人公は終末の場所へと向かう。そこで、彼は一つの儚き「命」と出逢い、かつて抱いたことのない愛することの切なさを知る。水嶋ヒロの処女作、哀切かつ峻烈な「命」の物語。


もういまさら「KAGEROU」なんて誰も興味ないと思うんですけど、
お借りして読んだので一応記録。

ポプラ社小説大賞がどうのこうのとか、さらに誰も興味ないと思うので、
言うこともあまり無いのですけど、実際に小説読んだら、私の中では

「画策したのはポプラ社だけで、今でも水嶋さんは自分が正当に選ばれたと思っていて、それ故に周りの人の意見に心を痛めてるのでは無いか」

という結論に達しました。別に彼のファンでも何でもないけど、
作品も、本当につまらないし、この文学賞に真剣に応募していた人は本当に気の毒だし、ポプラ社は一生「怪傑ゾロリ」だけ出していればいいのだ、とも思うのだけど、

「こんなピュアな人間がこの世にいたのか!」

と私は思いました。悪い意味のピュアです。

だって、ピュアじゃなかったら、

「イギリスならジンでイギリスジン。なんちゃって」
「タバコ吸いません、すいません」
「バカボンはバカなボンボンなんかじゃないぞ」「そうなんですか」
「彼の怒りはそれこそ海底に碇を突きたるほどのものだろう」
「今日び犬も食わんぜそんなもの」「そんなことない、大喜びだワンワン、ワンダフルってな」
「命の火を灯せ、轟々と燃やせ。そうすれば今日があなたの命の日になる」「命の……日」
「よく見なよ、全てはカゲロウ。しょせん儚い眉唾さ。お前だって蜻蛉と蟷螂を
並べられたらぱっと見分けつかないだろ?」

水嶋ヒロ「KAGEROU」のダジャレ一覧


こんなダジャレ恥ずかしくて書けないだろ!
マジで!

キック・アス

観た。

「キック・アス」
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ニューヨークに住む少年デイブは「誰もがスーパーヒーローを好きなのに、なぜ、誰もスーパーヒーローになりたがらない?」と思い立ち、何の特殊能力も持たないまま、ひとりコスチュームを着てスーパーヒーロー「Kick-Ass(キック・アス)」になる。だが、正義の味方として悪者を退治するのは骨の折れる仕事で、かなり痛い。やがて、傷だらけになりながらもキック・アスとしての活動を続けるデイブの前に、同じ稼業のビッグ・ダディとヒット・ガールが現れる。


めっちゃ良かったです!
iPhoneの壁紙とかにしちゃうくらい良かったです。劇中歌、主題歌も聴きまくってます。

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皆さん言ってるけど、やっぱり…、
この「ヒット・ガール」がめっちゃくちゃイカしてるんだよなー。
衣装欲しいです。

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「キック・アス」本人ももちろん良かったのだけど、やっぱりヒット・ガールがね、ステキでした。
何が面白かったとか、あまり書けないくらい、すべてが好みでした。

すごい読み応えの無い感想になっちゃいますけど、とにかく面白かった。ぜひ観てください!!!! みんなで、KICK ASS!!!

ティーンエイジ・パパラッチ

試写会で鑑賞。

「ティーンエイジ・パパラッチ」
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米人気テレビシリーズ「アントラージュ★オレたちのハリウッド」で知られる俳優エイドリアン・グレニアーが監督を務め、13歳の少年パパラッチの姿を追うドキュメンタリー。パパラッチに追いかけ回される日々にうんざりしていたエイドリアンはある日、パパラッチの群れの中にオースティンという少年を見つける。少年に興味をもったエイドリアンは、彼の日常にカメラを向け、パパラッチとセレブリティの関係性を見つめ直していく。


この前、「スッキリ!」でプチ特集やってました。
ティーンのパパラッチ、エイドリアン君を追ったドキュメント・ムービー。
映画を撮ったのが、パパラッチされる側の人気俳優っていうのが面白い。
アイデアだけで、もう素晴らしいと思います。

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日本のマスコミ何よりも、アメリカのマスコミってエグいというか、まじで人権侵害だと思うのだけど、いいの?w

日本はどちらかというと、隠し撮り。しかも写真週刊誌とかの場合、一度事務所に「出ますよ」って連絡いくらしいので、ある意味本人も心の準備が出来ると思うけど(準備が出来たからって、良いとは限らないけど)、ハリウッドゴシップ系の写真ってもう、全部赤裸々でフィルター無しだもんなー。

パパラッチに狙われるのがスターのステータスっていうのも、もちろんあって、実際にこの映画の中でもパパラッチのおっさんが「リンジー・ローハンを育てたのは俺だよ」なんて吹かしてる。

でも、ハリウッドセレブ達の人権とか、ぶっちゃけ私には関係なくて、見てるだけだったら確かに面白いし、しょうもないと思いつつ、そのテの記事って結構読んじゃうんですよねー。

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この映画の面白い所は、「ティーンのパパラッチとして有名になったエイドリアン君が今度はパパラッチされる側になる」という流れ。割と裕福なお家に育って、勉強も不得意じゃない彼が、自分で撮った写真を売って、喜びを感じていた彼が、自分が追われる側になった時に何を感じたか。これは、思っている展開と違ったので面白く観れました。

が、大きな展開があるわけでは無いので、事実をそのまま淡々と撮っていった、大人しめのドキュメンタリーです。割と寝ちゃう人も多そう系な。

映像とか音楽とかの使い方は、私すごい好きです。
あと、エイドリアン格好良い。日本では「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイちゃんの彼氏役で有名な人。

あ、あと、インタビューに応えるパリス・ヒルトンがめちゃくちゃイイ人で、すごい可愛かった。彼女は、自分の子供をパパラッチにはさせたくないそうです。夜とか出歩くと危ないからだって。結構常識的だね。

三面記事小説(角田光代)

2010年はびっくりするほど本を読まなかったので、読んでない本が結構たまっております。コツコツ消費中。

「三面記事小説」
三面記事小説 (文春文庫)
三面記事小説 (文春文庫)
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「私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました」誰もが滑り落ちるかもしれない、三面記事の向こうの世界。なぜ、姉夫婦の家はバリケードのようになってしまったのか?妻の殺害をネットで依頼した愛人の心の軌跡とは。直木賞作家が事件記事に触発されてうみだした、六つの短篇小説。


サクっと読めるのに、後味が悪い、恐い小説でした!
要は、実際に起こった事件を、角田さんが「こういう裏側があったんじゃないかなー?」って想像して書いた小説なんですけど、なんか絶妙なリアルさがありました。

実際に新聞に載る記事のスペース、文章はほんの少しだけど、その裏側には、殺す側も殺される側も、騙す側も騙される側も色々あって、その、伝えきれない部分にころ人間らしさがつまっている。実際に、ちょっと転がれば加害者にも被害者にもなり得るんだよな、という事が、この小説の醍醐味である様に思います。

「妻の殺害をネットで依頼した愛人」の話がイチオシです。

ソーシャル・ネットワーク

試写会で鑑賞。

「ソーシャル・ネットワーク」
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世界最大のソーシャルネットワーキングサイト「Facebook」創設者マーク・ザッカーバーグの半生を、鬼才デビッド・フィンチャーが映画化。2003 年、ハーバード大学に通う19歳のマークは、親友のエドゥアルドとともに学内の友人を増やすためのネットワーキング・サービスを開発する。そのサービスは瞬く間に他校でも評判となり、ファイル共有サイト「ナップスター」創設者のショーン・パーカーとの出会いを経て、社会現象を巻き起こすほどの巨大サイトへと急成長を遂げるが……。


この映画、めっちゃ評判いいし、観たいって言ってる人多いですよね。
私も制作決定から結構楽しみにしていて、実際に素晴らしい映画だったと思います。デビット・フィンチャー最高傑作!とまでは思わないけれど、「ベンジャミン・バトン」よりも好き。面白かった。

Facebookは登録してあるんですけど、全然使いこなせてません!
でも、これだけの大きなSNSを19歳が作ったって本当すごいすよね。

最初、アメリカの大学独特の文化(クラブ活動の必要性とか、ハーバード大がどんだけすごい学校か、とか)が馴染み無いので、主人公と主人公の友達が何にコンプレックスを持っているのかが分からなくて、ちょっと置いてかれた感あったけど、それはすぐ慣れました。

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まず、冒頭のシーンが良い。
女の子がマーク・ザッカーバーグに激イラつくシーン。
「コミュ力」ってあんま好きな言葉じゃないけど、コイツは完全なコミュ力不足。あのむすっとした無表情さと、オタクっぽさがたまらない。っていうか、オタクって世界どこでもこんな感じなんだ!

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私が映画を観る前に想像していたのは、「Facebook立ち上げ秘話」が6割、残りもろもろって感じのバランスだったのだけど、実際はほとんど「訴訟」について。どんだけすごい物作っても、関わっている人が、みんな子供だから、そりゃモメますよね。しかし、その子供っぽさが面白いサービスを作るんでしょうけどね。

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「ナップ・スター」の創始者、ジャスティン・ティンバーレイク演じる、チャラ兄貴のキャラクターも良かった。いかにも成功者でござい!という言動がイイ感じにイライラしました。彼以外でも、この映画、登場人物全員がちゃんとキャラ立ちしてて「あー、こういうヤツいる」って感じで、そこも見所な気がします。

と、色々映画については思うところもあり、一言で言うと面白い!って事なのですが、一番好きなのは、このポスターヴィジュアル。

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英語ver.と日本語ver.だと、書いてること全然違うのに、同じデザイン。
シンプルかつ、そそられる。
profile
東京で働く28歳。ライターをしています。

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