推敲しない言葉

本・映画・音楽の、推敲しないそのままの記録。

2010年05月

川の底からこんにちは

しばらく前に観ていたのですが、更新遅れ。
自分、中の下ですから!

「川の底からこんにちは」

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上京して5年目のOL佐和子は、目標もない自堕落な生活を送っていた。ある日、父親が末期がんのため余命わずかだという知らせが入り、一人娘の佐和子が実家のしじみ工場の跡を継ぐことになる。しかし工場は倒産寸前で、労働者の中年女性たちからはいびられる毎日。追い込まれた佐和子は、生まれて初めて自分の人生を見つめ直すことになる。新人監督の登竜門「ぴあフィルムフェスティバル」でグランプリを受賞した石井裕也の商業映画デビュー作。主演は「愛のむきだし」の満島ひかり。


満島ひかりさんが最高なのは、もう私が言わなくたって十分だろう。
本当超最高イカしてた。

渋谷ユーロスペースで鑑賞しましたが、土曜朝イチの回で超満員。20代映画だと思っていたのだけど、50、60代の人も多くてそれに驚く。会社の先輩が観たという1週間前でも混みこみだった様です。

「アリス・イン・ワンダーランド」を初日に観た時だって、もちろん映画館は満席だったけど、ユーロスペースの方が箱も小さいから満席になる確率って高いけど、それでもこんなに“映画館が混んでいる”と感じたのは久しぶりだった。早く観たい!っていう熱がムンムンこもってて、すごかった。

自分の事を“中の下”と称し、「ま、しょうがないですから」が口癖の女の子が、かなりリアル。あのワンルームの感じとか。私も今かなりくすぶってるので分かるけど、なぜかそういう時ってビールばっかり開けちゃうんですよ。プシュってしてる時だけ、ちょっと心が軽くなる。(が、本質的な解決にはならない)

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基本的にコメディシーンの連続だし、個性的なキャラクター達に笑わせられるんだけど、最後の方の展開には泣いてしまった。泣く演技が本当すごかった。

後、ダメダメな彼氏を演じたフルーツポンチのウザイ方そっくりな、遠藤雅さんって人の演技もすごかった。あんな男いたらグーパンだな。

とにかく、人間なんて所詮みんな“中の下”。
“中の下の上”くらいになれるよう、私もしじみ汁飲んでがんばります。

アイアンマン2

完成披露試写会で鑑賞。感想遅れ。

「アイアンマン2」
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マーベル・コミックの人気作品をロバート・ダウニー・Jr.主演で映画化した「アイアンマン」の続編。新たなキャストととして、スカーレット・ヨハンソンとミッキー・ロークが参加。巨大軍事企業の経営者であり、天才科学者でもあるトニー・スタークは、前作で自ら開発したすさまじいパワーを発揮するパワード・スーツを装着し、アイアンマンとしてテロ組織と激闘を繰り広げた。その後、スタークはパワード・スーツを軍事利用のため国家に引き渡すよう命じられるが、これを拒否する。一方、スタークを敵視するウィップラッシュがアイアンマンと同等なパワーを持つスーツでモナコGPに現れ……。


ロボットヒーロー物って全然興味ないけけど、人間らしくて、洒落もきいてて、唯一好きなのが「アイアンマン」。見終わった後twitterに書いたら結構女の子に「アイアンマン観たのいいな〜」とか「私も超観たい!」と言われて、スタークの女子ウケに驚きました。

という事で、大きな感想より先に、「アイアンマン2」、女子はここを見よ! という女子におすすめポイントを書いてみます。

私が一番好きなシーン。
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とある事があって、いじけてるスタークなんですけど、この子供っぽさが最高にカワイイ。写真だとよく分からないと思うけど、映画で観たら結構キュンとするポイントなのでお楽しみに。

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後は、“アイアンマン”じゃない状態の洋服の格好良さね。私は個人的には筋肉質って好みじゃないけど、スタークのポロシャツ姿は素敵だな〜と思いました。あれはモテますね。

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さて、人気子役として華々しい活躍を重ねるも、ドラッグで身を持ち崩し、「アイアンマン」で復活したロバート・ダウニーJr.と、同じくドラッグでボロボロになり、昨年「レスラー」で見事復活したミッキー・ロークが共演!というニュースがこの映画の見所のひとつですが、もう1人のスペシャル・スター、スカーレット・ヨハンソンもナイスな役で登場していました。

ミステリアスな女性を演じたら右に出るものはいないね。そしてそれが命に関わるほど危険なミステリアスさだったらなおさら。

黒のボディスーツもかっこいい。女子ウケに関して色々書いてきましたが、アイアンマンスーツのディティールの格好良さや、男同士の友情など男ウケするポイントはもちろんはずしてないので、皆さんにおすすめです。

「続編って大体つまらなくなるじゃん」というシリーズものにつきまとう不安も、本作に関しては全く感じませんでした。逆に1を観ていなくても内容はばっちり理解できるので、続編ということに甘えていないんだと思いました。

「アイアンマン2」は6月11日より全国ロードショー。

ケンタとジュンとカヨちゃんの国

試写会で鑑賞。

「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」
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孤児院で兄弟のように育ったケンタとジュンは、ひたすら壁を壊すだけの解体工事の仕事で生計を立てていた。低賃金で重労働という厳しい環境に加え、陰険ないじめが横行する現実に苛立ちを積もらせる2人は、兄のいる北を目指して旅に出る。主演に松田翔太、「蛇にピアス」の高良健吾、「愛のむきだし」の安藤サクラ。「ゲルマニウムの夜」の大森立嗣が脚本・監督を務める。


久々に後味の悪い、ずーんとくる映画を観ました。
この映画の宣伝を担当している方に「晴れた日曜日の午後とかに見ると、立ち直れなくなる感じです」と言われていたのですがまさにそんな感じでした。

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いつもクールでニヒルな秋山さん! 松田翔太は、低賃金で嫌々働いて得たお金も先輩に巻き上げられて、ひどいイジメに合う最低な環境におかれた青年を好演。もともと、眉間に皺を寄せた表情が得意だからそこは違和感無く。違和感があったとすれば、劇中に登場するナンパのシーン。松田翔太と高良健吾に声かけられたら、どんなみすぼらしい格好でも即OKだろ! というツッコミはさておき、本当イケてない男子になりきってました。

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でも、私的に松田さんよりよかったのが高良さん。
頭悪くて、ひたすら松田さん演じるケンタの後をついていくジュンになりきってました。なんかこの俳優さんって、その都度印象変わるんだけど、目がすごい澄んでるなって思います。

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しかし、何せ一番すごかったのがカヨちゃん役の安藤サクラさん。奥田瑛二の娘さんで、不思議な魅力前回です。「愛のむきだし」でもすごかったー。

この映画の中では、ブスでバカでワキガで誰とでも寝ちゃう、頭が足りない女の子役なんですけど、超うざいし超可愛いの。服装もいい感じに頭悪そうで良かった。

カヨちゃんは、ケンタとジュンにずーーっとバカにされながら過ごしてるんだけど、「ブス」とか「バカ」とか言われまくってるけど、名前を呼ばれる時は必ず“カヨちゃん”と“ちゃん付け”だったのが印象的でした。

映画には、色んな“女”を象徴するキャラクターが出てくるのですが、カヨちゃんは唯一“母性”を表していたように思います。それほど、カヨちゃんの存在感が異常で、これはぜひ映画を観て確かめて欲しいと思います。

映画「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」は6月12日より全国公開です。

武士道シックスティーン

試写会で観ていたのですが、感想遅れ。

「武士道シックスティーン」
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誉田哲也の剣道少女を描いた青春小説を、「ロボコン」「ホームレス中学生」の古厩智之監督が映画化。主演は成海璃子と北乃きい。幼い頃から剣道の修行を積んできた香織は、ある大会で無名の選手・早苗に負けたことを引きずり、早苗を追って剣道の強豪高校へ入学する。だが、久々に再会した早苗は気楽に剣道を楽しむ平凡な女子高生だった。香織は因縁のライバルの本来の力を引き出そうと奔走するが……。


まず、この2人じゃないと絶対完成しなかっただろうキャスティングが良かったです!
握り飯を食べながら、鉄アレイで筋トレする剣道一筋少女は、今CD棚のセンスがすごすぎた事で話題になってる成海璃子ちゃん。
今時の女子高生で、剣道もヘラヘラしながらやってるんだけど、素質はピカイチの少女に、昭和の時代の「○○の妹オーディション」が現在行われたら、賞を総なめするだろう北乃きいちゃん。

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剣道シーンは、2人とも相当一生懸命練習したと語ってるだけあって、本格的とまではいけないけど、なかなか迫力あります。美少女の胴着姿というだけで一見の価値アリでは無いでしょうか。
でも、この映画の優れいている所は、「ハルフウェイ」や「時をかける少女」みたいに“主演女優のプロモーションビデオ”になっていない所だと思います。

ベタベタな展開にちょっと懐かしい感じもするけど、女子高生っていつの時代もこんな感じだろうな、みたいな。

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恋愛要素が全然無い所もまた爽やか。
原作は未読ですが、興味わいたので何かの折に読んでみようと思いまーす。

武士道シックスティーン
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「プリンセスと魔法のキス」を観て、ガンボスープが食べたくなった

ガンボスープ


4月に観た、映画「プリンセスと魔法のキス」があまりにも良くて、未だ余韻消え去らないのですが(DVD絶対買う!)その中で一番気になったのが、ヒロインの得意料理「ガンボ・スープ」。

ガンボ(Gumbo)は、アメリカ合衆国ルイジアナ州を起源とするシチューあるいはスープ料理であり、アメリカ合衆国南部メキシコ湾岸一帯に浸透している。ガンボは基本的には濃いスープストック、肉または甲殻類、とろみ成分、および「聖なる三位一体」と呼ばれる野菜(セロリ、ピーマン、タマネギ)で構成される。伝統的に、ガンボ・スープは、米にかける形で供される。四旬節の際のガンボ・ザーブ(gumbo z'herbes)というルーでとろみをつけた緑色のガンボも存在する。


映画「プリンセスと魔法のキス」は、ディズニーヒロイン初のアフリカ系プリンセスが主人公でしたが、「ガンボ・スープ」はアメリカ料理とのこと。

ガンボはとろみをつけるのにオクラを使うか、フィレ・パウダーを使うかによって分けることができる。いずれの場合においてもルーを加えることも可能だが、近年はルーは単体で使うのが通例である。ルイジアナでは、オクラとフィレを混ぜるのは一般的ではない。


ガンボとは、そもそも“オクラ”という意味なので、オクラを入れて煮込んで仕上げるのがスタンダード。映画でもオクラをカットして入れているシーンがありました!

オイスターガンボ


実際の「ガンボ・スープ」はこんな感じ! ご飯にかけて、カレーみたいにいただきます。日本では「ガンボ&オイスターバー」として、牡蠣と一緒にメニューに載ることが定番の様です。私も「ウォーター・グリル 西麻布店」さんで、美味しい牡蠣と一緒にいただきました。

映画に出てくる料理をすぐ食べたくなって、実際に食べに行くのは初めてだったので、映画の世界観が続いているようでワクワクしました。やっぱりほら、食べ物が美味しそうな映画にハズレ無しってことですね。

プレシャス

シネマライズにて鑑賞。

「プレシャス」
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1987年のニューヨーク・ハーレムで、両親の虐待を受けながら希望のない日々を生きる黒人少女プレシャス。レイン先生に読み書きを習い、つたない文章で自分の心情を綴り始めたプレシャスは、ひたむきに人生の希望を見出していく。サファイアの小説「プッシュ」を、「チョコレート」で製作を務めたリー・ダニエルズが映画化。マライア・キャリー、レニー・クラビッツ、ポーラ・パットンらが出演。 2009年のサンダンス映画祭でグランプリ、第82回アカデミー賞で助演女優賞と脚色賞を受賞した。


「『ハート・ロッカー』よりもこっちのほうが、より“良いアメリカ”らしく、アカデミー作品賞を獲るのにふさわしかったのでは?」という声も周囲でちらほら聞こえてきますが、私も同意です。共通する環境がひとつも無くても、プレシャスの人柄、仲間、家族、絶望も希望もまっすぐに感じることができました。

娘にフライパンを投げつけ気絶させ、家事を全てやらせ、働かずに不正に生活保護を搾取する“最悪の母親”を演じたモニークが、アカデミー助演女優賞を獲ったこともあって、「とてつもなくかわいそうで、不幸な女の子のお話」と想像している人が多いと思います。私もそうだったんですが、いざ観てみたら、想像よりはるかにガールズ・ムービーでして、そこまで“落ちる”事が無く、勇気をもらえる映画でした。

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初めていくフリースクールへのお洒落に悩む所や、気になる男の先生との恋の空想をめぐらすのもカワイイ。

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主人公プレシャスは、ものすごくひどい環境で生きてるのに、ずっと無口で耐えているだけなんだけど、中盤、学校に通って字を覚えていくにしたがって、自分の意思できちんと話せるようになっていく。その過程がステキだった。とにかく未来と、自分の物語を「書く」こと。それが大事なのだ。
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東京で働く28歳。ライターをしています。

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