推敲しない言葉

本・映画・音楽の、推敲しないそのままの記録。

2010年03月

フォー・クリスマス

飛行機で鑑賞。

「フォー・クリスマス」
Four-Christmases-4


結婚に興味はないが、ブラッドとケイトは幸せいっぱいのカップル。毎年クリスマスシーズンには、わずらわしい家族づきあいからとんずらを決め込み、飛行機に乗ってトロピカルなヴァカンスへ。離婚した双方の親や、兄弟姉妹、甥っ子姪っ子たちの前から姿を消していた。ところが今年は、赤鼻トナカイのピカピカの鼻も見えないほどのひどい濃霧が発生。飛行機が飛ばなくなってしまった!仕方なく、4つの家族それぞれとクリスマスを祝うことになった二人だったが…。さあ、ハチャメチャで大騒ぎの1日が始まった。ヴィンス・ヴォーン、リース・ウィザースプーン主演。豪華なオールスターキャストで贈る、パワフルな抱腹絶倒コメディー。ブラッドは、パラボナアンテナの設置で大騒動。ケイトはエアートランポリンで、悪いイタズラっ子たちと大乱闘。おまけに、二人はクリスマス劇でマリアとヨセフになって、舞台へ上がることに…。はたして、ブラッドとケイトは無事に試練のクリスマスを乗り越えることができるのか?!


こちら、アメリカでは2週連続1位を獲得していながら日本では劇場公開されず、ビデオストレートだったんですね!

Four-Christmases-3


ラブコメの女王リースがとにかく可愛い。内容はザ・アメリカ。
ポップコーンとチョコレートとコーラと一緒に観る映画。

クリスマスの捉え方が日本とは全然違うので、家族に嘘をついてカップルで海外旅行に行くというタブーが伝わらない。アメリカではクリスマスって本当一大イベントなんだなー。

結婚に興味の無い都会派カップルがクリスマスで家族に触れ合っていくうちに考えを改めるという分かりやすいながら、普遍的なストーリーで、同じような状況にいる人達には思うところがあるかもしれないですね。

Four-Christmases-5


そして、「あなたは私のムコになる」「噂のモーガン夫妻」でナイスな奥さんを演じていたメアリー・スティーンバージェンがまたしても登場!
今回は恋愛中毒なセクシーお母さんを色っぽく演じています。

この女優さん可愛いなー。本当。

The Fantastic Mr. Fox

飛行機でいち早く鑑賞。

「The Fantastic Mr. Fox」
fantastic-mr-fox-731993


ロアルド・ダールの「すばらしき父さん狐」を、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「ダージリン急行」のウェス・アンダーソン監督が、ストップモーション・アニメで映画化。意地悪で愚かな金持ちの農場主3人の裏をかいて、農場のニワトリやアヒルを失敬する頭のいい父さん狐と、その家族を描く。


Showbiz count downとかでアメリカで大ヒットしてるのを知ってたので、気になって観てみました。日本語吹き替えで観てしまったのですが、本編はジョージ・クルーニーとメリル・ストリープが声を担当しています。豪華!

内容は、アメリカン・ジョーク満載のしょうもないパペットアニメ。
これがヒットするなんてめっちゃ平和だなw

Mr.FOXはアホだけど、奥さんきつねはすごいセクシー。
動物たちがこんな風に会話してるのかなあ、って想像すると愉快。

子供にはちょっと理解できないような、恰好つけきつねのアニメは、
物好きの大人たちでぜひ見てください。
こんな感じに書いてますが、つまらなくは決してないのです。すごく面白くはないけれど。

息もできない

公開初日に鑑賞。

「息もできない」
main_large


父への激しい怒りと憎しみを抱き、社会の底辺で生きるサンフンはある日、心の傷を隠しながら生きる勝気な女子高生ヨニと出会う。理由もなく強く惹かれ合う2人だったが、徐々に彼らの運命の歯車が狂いだす……。俳優として活躍してきたヤン・イクチュンの初長編監督作品。第10回東京フィルメックスで史上初めて最優秀作品賞と観客賞をダブル受賞した。


韓国映画が好きです。
日本には無い底力というか、ハングリー精神をすごく感じるから。
この映画は、監督と主演が同じという、北野武みたいな人が作っていて、久々に大きな声で叫びたいような衝動を感じました。

気に入らないことがあればすぐ暴力をふるうごろつきの男と、いっつもピンクのカーディガンを着てる女子高生がひょうんな事から出会う。そこから、猟奇的でキュートなラブコメがはじまるのかもしれないし、2人で連続殺人鬼をつかまえに行くのかもしれない。韓国映画って、そのどちらかというか、ラブストーリーはとんでもなくハッピーだし、サスペンスはとんでもなくバイオレンスだし、その振り幅ってとんでも無いですね。

と前置きはさておき、この映画はそのどちらでも無く、とても現代的なドラマでした。家族が抱える悲しい過去に翻弄されながら、毎日絶望的な気分で過ごしてる2人が、2人でいる時だけは口げんかできる。それがすっごく切なくて。

sub1_large


そして、あるシーンでの男女の違いがかなりグっときた。
これは観てからということで。

sub4_large


しかし、この女の子演技がうますぎる。
そんでもって可愛い。
ラストにずしん、とくる痛い映画でしたが良い作品でした。

内包された“怒り”を燃やし尽くしたヤン・イクチュン監督「息もできない」 - eiga.com

映画の印象と全然違う!

どれくらいの愛情

読んだ。

「どれくらいの愛情」
どれくらいの愛情 (文春文庫)
どれくらいの愛情 (文春文庫)
クチコミを見る


5年前、結婚を目前に最愛の女性、晶に裏切られた正平は、苦しみの中、家業に打ち込み、思わぬ成功を収めていた。そんな彼に突然、電話が。再会した男と女。明らかにされる別離の理由(表題作)。目に見えるものだけでは分からない「大切なもの」に気づくとき、人は感動に打ち震える。表題作の他3作を収録した傑作恋愛小説集。


初めて読んだ作家さんだった為、他の作品も読んでみないと分からないけど、離婚、両親との死別、主人公が中の上の生活をしている。というキーワードがどの短編にも共通していたように思います。

なんていうんだろう、村上春樹とか好きな人は好きそう。
私も好きですが、普通に生活できていて、クリティカルな悩みは抱えていないからこその悩みって贅沢で厄介。時々おこる事件もリアリティの範囲をこえていないし、気持ちよく読みました。

1点だけ気になったのが、固有名詞が多いこと。
例えば村上春樹の小説であれば、彼がきっと日本のエンタメに興味が無いのもあるんだろうけどナット・キング・コールとか不変的な名詞しか出てこないけど、この小説には「スウィング・ガールズ」とか妻夫木聡とか、現代の名詞がじゃんじゃん出てくるから、今は良くても数年、十数年経った時に古臭く感じそう。とは思いました。

ただ、表題作「どれくらいの愛情」は最後にポロリと泣けるような素敵な小説だったし、全体の雰囲気が好きです。

他の作品もどんどん読んでみたいです。

ローラーガールズ・ダイアリー

試写会で鑑賞。

「ローラーガールズ・ダイアリー」
new-main_large


ドリュー・バリモアが初監督を務めた青春ドラマ。17歳の女子高生ブリスは、美人コンテストで優勝することが人生の成功と信じる母親や、田舎町の退屈な生活にうんざりしていた。そんなある日、隣町の大都市オースティンに出かけた彼女は、女たちが繰り広げるパワフルなローラーゲームに魅了され、その世界に生きがいを見出す。主演に「JUNO/ジュノ」のエレン・ペイジ。共演にマーシャ・ゲイ・ハーデン、ジュリエット・ルイスら。


超最高!!
ここ最近の中でNo.1ヒットです。
ドリュー・バリモア“監督”はんぱないっす。
公開は5月。ぜひ観てほしい映画ですね。

sub1_large


色んな年齢の女の子達が、刺激的な衣装でローラーゲームを闘うというその設定だけでニコニコしちゃうくらいキュート。でもローラーゲームをしていなかった人だって(大半はしてないと思う)絶対共感できるポイントがあると思う。

主演のエレン・ペイジの、毎日が退屈な女子高生から、毎日がHAPPYな女子高生への表情の変化がものすごかった。あと、脇役ドリュー・バリモアも、その他のキャストも全員、全員完璧だった。特に、親友役の女の子はスゴイ。親友がいる人は胸がグっとすると思う。

m0000000567_sub3_large


恋愛の描写も良かった。最後の結末もわざとらしくなくて良い!。
実生活でちょっとへこむことがあったのだが、それを吹き飛ばしてくれた(吹き飛ばしすぎないように)最高にスカっとする映画で、とにかく最高! と今はそれしか言えないですね。

グラビアの夜

読んだ。

「グラビアの夜」
グラビアの夜 (集英社文庫)
グラビアの夜 (集英社文庫)
クチコミを見る


編集者・高橋は苛立っていた。一流出版社で文芸書を作るはずだった自分が、今夜もスタジオで水着の女の子を眺めながら青年コミック誌のグラビア撮影を仕切っている。俺はこんな場所にいるはずじゃないんだ…。彼は密かに、挫折した夢を取り戻そうと決意する。夜のスタジオを舞台に、グラビア撮影現場のスタッフたちは自分の居場所を見出そうとしてあがく。彼らの思惑と葛藤を描き出す連作短編集。


題材はすごく面白くて、内容はつっこんだ部分が足りない。
そんな印象の本でした。
ドラマを作る時の概要や、プロットを奪いとって途中で見てしまったようなそんな感じ。

ただ、最後の章は良かった。
あまりにも美談すぎるかもしれないけど、ああいうハッピーエンドだったのだと思う。

しかし、グラビアアイドルって本当に大変な仕事だと思います。
薄給でしょうし…。だから最近心壊れちゃう子が多いんだろうな。

重い、難しい本を読んでいる時の箸休めとかにどうぞ。
と、感想もアッサリ。

第9地区

試写会で鑑賞。

「第9地区」
original

「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン監督がプロデュースを務めるSFアクション。監督を新鋭ニール・ブロムカンプが務める。今から20数年前、南アフリカに突如UFOが飛来した。政府は“彼ら”を難民として受け入れるが、言葉も通じない不気味な容姿をした彼らと市民との争いは絶えず、超国家機関MNUは彼らを特別居住区「第9地区」に強制収容する計画を立てる。

アカデミー賞に3部門ノミネートされていましたが、結局無冠に終わったこの映画。



まずこの予告を見てもらえるだろうか。
逆に「えっ…!こんなんでアカデミー賞ノミネートされちゃうの?」と思う人が多いはず。B級感たっぷり。

私もどんな映画かサッパリ分からなくて、観るまで未知数だったのですが、コレ、こんなんだけど面白いですw

普通のSFエイリアンムービーは、エイリアンが違う星から地球を侵略してくるとか、エイリアンを発見して、そこからの闘いとかを描くと思うのですが、「第9地区」はもうしょっぱなからエイリアンと出会っちゃう。しかも居着いちゃう。道路標識とかも「エイリアン立ち入り禁止」とか作られちゃう。その発想が斬新です。

配給会社GAGA★のラインナップ発表会の際に、「最初は気持ち悪いと思うこのエイリアンも、映画が終わる頃には可愛いと思えるはずです」と宣伝の方が話していましたが、納得。すごいキモイんだけど、最後にはすっごく可愛いと思える2人が出てきます。そして、エイリアンより人間のほうが残酷。

とはいえ、もちろん「ありえねー」って言う部分も多くて、そこは予告編にあるB級感を裏切ってはいないし、グロいシーンも多いので、女の子チャン達は注意して観て下さい。

今、最もみんなと感想を言い合いたい映画です!

シャッター・アイランド

試写会にて鑑賞。

「シャッター・アイランド」
a-17575_large


「ミスティック・リバー」のデニス・ルヘイン原作の同名小説をマーティン・スコセッシ監督&レオナルド・ディカプリオ主演で映画化。1954年、失踪した女性患者の謎を探るためにボストン沖の孤島に建つ犯罪者用精神病院を訪れた米連邦保安官テディ・ダニエルズ(ディカプリオ)に次々と不可解な出来事が起こる。脚色は「アレキサンダー」「ナイト・ウォッチ/NOCHINOI DOZOR」のレータ・カログリディス。


なんとなく不完全燃焼。悪くは無い、悪くは無いのだが小説で読んだらもっと良かったのでしょう!という映画です。

というか私、スコセッシおじいちゃんの映画で、これぞ!ってのがありません。「ディパーテッド」は「インファナル・アフェア」が好きなあまり、嫌いなレベルですし。監督のパーソナリティは結構好きですけどね。

そう思うと、この作品が一番楽しく観れました。ディカプリオ氏の熱演も良かった。

“謎解き”とか“謎を解くまでこの島を出れない”とかをキーワードに持ってきているのに、肝心の謎解き要素は少なめです。「ユージュアル・サスペクツ」とかみたいに「やややや!」と鳥肌たつような感じは無かったのが残念ポイントかと。

とはいえ、映画全体の撮影のレベルとかはかなり高いと思うので、しっかりした映画が観たいぜ!!という特に男性の方は、日本公開を乞うご期待。

ハート・ロッカー

昨夜観ました。旬なので、ランチタイムに更新など。

「ハート・ロッカー」
hl_1_large


戦時下のイラク・バグダッドで爆発物処理に従事する特殊部隊EODの活躍を描くサスペンス・ドラマ。04年夏、これまでに870以上の爆発物を解体処理しているジェームズ2等軍曹がEODの新リーダーとして赴任してくる。部下となったサンボーンとエルドリッジはあと39日でEODの任務から外れる予定だったが、恐れ知らずのジェームズにより、これまで以上の危険にさらされることになる。監督は「ハートブルー」「K-19」のキャスリン・ビグロー。第82回アカデミー賞では作品賞、監督賞を含む9部門にノミネート。


緊迫感がすごい。観終わった後、めちゃくちゃ疲れました。
状況についてほとんど説明が無い映画なので、戦時下のイラク・バグダッドがどのような場所なのか、なぜ兵士がこんな危険な目にあっているのか、予備知識が必要な映画でした。

私は何も調べずに行ったので、最初は少し戸惑いました。
3月8日13:15現在で、脚本賞、音響編集賞、音響録音賞、編集賞を受賞している本作ですが、あまり期待して観にいくと「うん…?」って感じになりかねません。実際、「期待していたほど…」というのが私の正直な感想でもあります。

この映画はジェイムス・キャメロンの元嫁が監督ってことで、話題を集めていますが、兵士の帰りを家で待つ役目の(もちろん女性兵士で活躍している人もたくさんいると思いますが、一般論として)女性が撮った映画とは、いやー信じられません。

hl_2_large


「戦争は人を狂わせる」という事を淡々と描きたかったという想いならば納得ですが、恐ろしくジャンキーな映画なので、反戦映画、感動作だと思っている人は要注意。

【追記】
結局、作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、音響編集賞、音響調整賞の6部門を受賞しました。アッパレ。
個人的には、「マイレージ、マイライフ」「17歳の肖像」が無念。
profile
東京で働く28歳。ライターをしています。

2012年ベストムービー
2011年ベストムービー
2010年ベストムービー
2009年ベストムービー はこちらから。
  • ライブドアブログ