推敲しない言葉

本・映画・音楽の、推敲しないそのままの記録。

2010年01月

インビクタス/負けざる者たち

試写会で鑑賞。

「インビクタス/負けざる者たち」
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南アフリカ共和国のネルソン・マンデラ大統領と同国代表ラグビーチームの白人キャプテンがワールドカップ制覇へ向け奮闘する姿を、クリント・イーストウッド監督が描いた人間ドラマ。1994年、南アフリカ初の黒人大統領となったマンデラは、アパルトヘイトによる人種差別や経済格差をなくし、国をまとめるためには、95年に自国で開催されるラグビーワールドカップでの優勝が必要と感じ、代表チームのキャプテン、ピナールとの接触を図る……。主演はモーガン・フリーマンとマット・デイモン。


マッド・デイモン演じるピナールが言った言葉、「あんな人は初めてだ」。マンデラ大統領のことはよく知らなかったのですが、この映画を観る限り、私も全く同感です。

wikipediaによると…

反アパルトヘイト運動により反逆罪として逮捕され長きに渡り刑務所に収容された。釈放後、アフリカ民族会議(ANC)の副議長に就任。その後、議長。デクラークと共にアパルトヘイトを撤廃する方向へと南アフリカを導き1994年に大統領に就任。民族和解・協調政策を進め、経済政策として復興開発計画(RDP)を実施した。1999年に行われた総選挙を機に政治家を引退した。


なんで立派な人なんだ…。そして、

大統領時代、日本のバラエティー番組「進め!電波少年」で松村邦洋のアポなしロケを受けたことがある。周りにはSPもいたが遥々日本から来た松村を歓迎した。


心広い!めちゃくちゃかっけー!
とにかく、マンダラ自身も「モーガン・フリーマンに演じて欲しい」と言っていただけあって、モーガン・フリーマンの人々を“赦す”演技が素晴らしいです。煽れば煽るほどもっと分かりやすい感動作になり得たのでしょうが、すごくシンプルに進んでいくので、上品な映画でした。

「グラントリノ」という超傑作映画を撮った後、何を撮るか、そんな事をとやかく考えるのはイーストウッドファンの私たちだけで、ご自身は全くそんなこと気にせず、素直に撮りたいものを撮っているんだろうな、とそんなことを思いながら観ました。

文句無しにおすすめします。素晴らしい映画でした。

サヨナライツカ

試写会で観たのですが、感想を書くのがだいぶ遅くなりました。

「サヨナライツカ」
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辻仁成のベストセラー恋愛小説を、辻の妻・中山美穂を主演に映画化。中山の主演は「東京日和」(97)以来12年ぶりとなる。監督は「私の頭の中の消しゴム」のイ・ジェハン。1975年のバンコク、ひとり自由気ままに暮らす沓子(中山)は、日本から赴任してきたエリートビジネスマンの豊(西島秀俊)に出会う。激しく惹かれ合う2人だったが、豊には日本で彼の帰りを待つ婚約者がいた。


今、「あの映画どう?」って聞かれる率No.1!
私の周りでは「アバター」よりも「のだめ」よりも「BANDAGE」よりも「サヨナライツカ」に興味を持つ人が多いみたいです。
(というか、「BANDAGE」に関しては“バ”の時も出てこない。「LANDSの歌やばいねww」の“ラ”の字は出てきますが)

一言でいうと「サヨナライツカ」はエロい。
だって中山美穂さんがこんな格好だもん↓

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年齢を重ねたからこそ出せるエロさですよね。あと西島さんの上半身裸がめちゃくちゃ多い。これもセクシー。照れるけど…。

私は原作を未読なので、みんなが気にしている、原作の再現度などは分からないのですが、切ないシーンは随所に散りばめられていて、中島美嘉の主題歌もあってると思います。とはいえ最後にしかかからないけど。ご都合主義だな〜と感じる部分が無くはないけど、映像美は◎

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でも私、これデートとかでは絶対観れないですね。気まずいもの。女同士で観にいって、お茶しながら中山さんと西島さんのセクシーさについて語り合うのがベストな鑑賞方法だと思います。

ハニー ビター ハニー

読んだ。

「ハニー ビター ハニー」
ハニービターハニー (集英社文庫)
ハニービターハニー (集英社文庫)
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陽ちゃんは親友の沙耶香の彼氏だ。でもわたしは彼と寝ている。沙耶香のことは大切だけれど、彼に惹かれる自分を止められない―(「友だちの彼」)。ライブでボーカルの男性に一目惚れし、誘われるままホテルへ。初体験。…あたしは本当にこういうことがしたかったの?(「もどれない」)甘やかで、ほろ苦く、胸のちぎれるような切なさをたたえた全9話。人気歌人初の恋愛小説が文庫オリジナルで登場。


表紙はおかざき真里さん。「サプリ」とか書いてる方ですね。
ドラマはちょっと見て、漫画は未読だけど、同じ上田市出身だから知ってました。

さて、この本の内容はというと、甘酸っぱいラブストーリーで、短歌出身の作家さんだからか終始サラっと終わります。

「友だちの彼」はその場の状況が思い浮かぶほど、リアルだった。「賞味期限」「スリップ」もなんか納得。女の子と飲みにいって聞いた話みたいな感じ。でも、「甘く響く」という話にNumber Girlの「透明少女」が出てきたのはサプライズ。悪いほうのサプライズ。

なんか、ちょっと切なくて可愛くて甘酸っぱいラブストーリーにナンバガを使って欲しくなかったんだよおお!
もっとこう、無難でキラキラした、Jazztronikみたいな曲を使えばいいじゃないか! ってもジャズトロの曲を全然知らないが。

ということで、本は面白かったんだけど、自分の中の許せない部分でした。

噂のモーガン夫妻

試写会で鑑賞。

「噂のモーガン夫妻」
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サラ・ジェシカ・パーカー&ヒュー・グラント主演のラブコメディ。ニューヨーク・マンハッタンの高級アパートに住み、人も羨む生活を送るモーガン夫妻だが、すでに結婚生活は崩壊し、離婚の準備中。そんな2人が街角で殺人事件を目撃。FBIの目撃者保護プログラムによりワイオミングの田舎で過ごすことになるが……。監督は「トゥー・ウィークス・ノーティス」のマーク・ローレンス。


「SATC」が苦手な私、今までピンときていなかったサラ・ジェシカ・パーカーが、めっちゃくっちゃかわいい!
スタイル抜群、声もすごいかわいい。世の女性陣に人気な理由が分かりました。

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話は、コテコテのラブコメ。ヒュー・グラントの英国ジョークも冴え渡ってる…! って彼、御年50歳になるのですね。ちょっと老けた気もするけど、女の子ウケする優男顔で、しかも背おっきくて実はガタイが良い。モテポイントが凝縮されたおヒュー様は健在です!

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夫婦は誰でも相手に秘密を持っている、本当の良い夫婦って? 男女永遠のテーマを普通の夫婦が銃弾に狙われるというアメリカっぽい展開でおくる、明るいデートムービー。サラがとにかく可愛くて、ジョギングシーンのスタイルの良さに釘付け。世の女性陣に人気な理由が分かりました(二度目)。

また、「あなたは私のムコになる」でも素敵な実家のお母様を演じていたメアリー・スティーンバージェンがまたしても、ナイスな役柄で登場しています。

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この女優さん、56歳ということもあって顔に皺は結構多いのですが、それがまたかなりキュート。サラに負けないくらいスタイル抜群だし。

プロフィールによると「ギルバート・グレイプ」に出ているのですね。思い出せないのでもう一回観よう。あと、

『タイム・アフター・タイム』で共演したマルコム・マクダウェルと1980年に結婚したが、1990年に離婚。1995年に俳優のテッド・ダンソンと再婚した。


「時計じかけのオレンジ」のアレックスこと、マルコムマクダウェルと結婚していたのか! ますます気になります。

おとうと

試写会で鑑賞。

「おとうと」
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「十五才・学校IV」以来10年ぶりとなる山田洋次監督の現代劇で、吉永小百合と笑福亭鶴瓶が姉弟を演じる家族ドラマ。共演に蒼井優、加瀬亮。東京郊外のとある商店街で薬局を営む吟子は、夫を早くに亡くし、女手ひとつで娘の小春を育てていた。ある日、エリート医師との結婚が決まった小春の結婚式に吟子の弟・鉄郎が突然現れ、泥酔して披露宴を台無しにしてしまう。親族に責められる鉄郎をかばう吟子だったが、鉄郎の恋人だと名乗る女が借金返済を求めて吟子の薬局に現れ……。


年齢層はかなり上目の映画。最後のシーンでは、ちょっとグっときたけれど、私にはまだまだ良く分からない世界ではありました。

兄弟は他人のはじまりというか、姉に迷惑をかけまくるつるべの演技が素敵。まじでダメ人間。ニートなんて最近はじまった話じゃなくて、昔からいっぱいいるんだってことがよく分かる。

山田洋次監督の作品は熱心に見ているわけじゃないけど、「学校」とかでもダメダメで、最低で、でも憎めないヤツを表現するのが上手だと思います。人間がきっと大好きなんだな。

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吉永さんの娘さんが、蒼井優という透明感200%のキャスティング。

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蒼井優ちゃんと加瀬さんってミニシアターめっちゃオシャレ系映画にも選ばれるし、こういう中高年齢むけ映画にもぴったり合うのがすごいなー。

人間の老いと、兄弟の愛がゆっくりと描かれるこの映画、私はまだ共感とか考えさせられる部分もあるけど、また何年かして観たらきっとジーンとするのでしょう。

ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女

観た。

「ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女」
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スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの処女作にして遺作となった大ベストセラー小説の映画化。原作は、著者の死後、世界中で2100万部を売り上げたミステリー巨編。主演は新星ノオミ・ラパス。40年前、スウェーデンの資産家の邸宅から忽然と姿を消した少女がいた。少女の親族から捜索依頼を受けたジャーナリストのミカエルは、背中にドラゴンのタトゥーを入れた天才ハッカー・リスベットの協力のもと、事件解明に挑む。


「ダヴィンチ・コード」を凌ぐミステリー作という触れ込みということですが、スウィーツ女達…、失敬。ヴァイオレンスが苦手な人は観るのをやめておこう。

しかし、私はかなり面白かったです!
女ハッカー、リスベットが超格好良い。ちっこいのに強い!
映画の前評判として、過激な暴行シーンが話題になっていますが、確かにすごい。でも、モニカベルッチの「アレックス」のような吐きそうになる感じはないです。暴行シーンが売りの映画ではなくて、リスベット役のノオミ・ラパスが言っているように「泣いて誰か助けてくれる男性を待つより、自分で自分を救うしかない」という事を描きたかったのかなーと思います。

でも、昨夜テレビで、女性20名に観てもらって「お金を払ってもいい?」という質問をしたときに6名しか札をあげなかったので、やっぱり女の子にはハードル高いのかなー。

が、謎解きの部分がすごく面白いし、アメリカの映画みたいな不必要なアクションが無い所が本当に格好良かったです。

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資産家一族のやつらが本当に不気味なの! 白黒の写真とかがまた、ゾワゾワ恐怖感をかりたててきて、2時間半まったく飽きずに鑑賞できました。

シャーロック・ホームズ

完成披露試写会で鑑賞。

「シャーロック・ホームズ」
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アーサー・コナン・ドイルが19世紀から20世紀にかけて発表した推理小説を、「スナッチ」のガイ・リッチー監督が映画化。ロバート・ダウニー・Jr.とジュード・ロウが、探偵ホームズと医師ワトソンの名コンビを演じる。共演に「きみに読む物語」のレイチェル・マクアダムス、「ワールド・オブ・ライズ」のマーク・ストロング。イギリス・ロンドンを舞台に、ホームズとワトソンの両名は宿敵ブラックウッドとの因縁の対決に挑みながら、その裏で進行するイギリス国家崩壊を目論む謎の陰謀に立ち向かう。


かなり良かったです!
これ、3月に公開になったらぜひ観て欲しいです。

本国ではロバート・ダウニー・Jrが「シャーロック・ホームズはゲイ」と発言したことから原作ファンの攻撃を受けているようですが、どうでもいいよね。って思えるほど良い。そもそも、私がシャーロック・ホームズに何の思い入れもないので当然ですが。

“筋肉ムキムキ”のホームズって、新鮮! と思いましたが、むしろ原作では乱闘シーンが多く描かれているのだとか。シャーロック・ホームズって強い男だったのですね。

RDJのおふざけキャラが濃いホームズに嫌悪感をしめす人は2時間辛いでしょうが(私は「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウが苦手なので気持ちは分かります)、観終わった後に「映画みたぞー!」って気持ちになれる、最近では珍しいストレートなエンタティメントです。

ストレートといっても、ガイ・リッチー監督らしいスタイリッシュな描写もあり、決して子供だましでないので、男性にオススメします。

“謎とき”の部分は、観客が参加するようなモノでは無いので、ホームズの“やるときゃやる”格好良さに身を任せて楽しむのが良いと思います。レイチェル・マクアダムスも良かった!

桐谷美玲(きりたにみれい)さんが可愛い

「セブンティーン」専属モデルの桐谷美玲さんがすごく可愛いと思います。

美玲さんの生活。
美玲さんの生活。
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気になったのは、映画「山形スクリーム」で成海璃子さんの友人を演じていたのを見てから。ちょっとガッキー入ってる感じで、すごくみんなに好かれる可愛さだと思う。

「セブンティーン」ってやっぱりスターを生む雑誌だね。
木村カエラ、榮倉奈々、北川景子etc…。

ところで、会社の先輩のブログ「Tokyo Chill Out:雑誌の表紙」
に共感。

やっぱり最新号のnonnoの表紙はnonnoらしさを逸脱していると思う。
この3人が並んでいたら、世界観がまるで違う雑誌だろう。
中をめくってみたらNGな男性ファッションはギャル男系とか書いてあるというのに、表紙の3人は、全然OKって言いそうじゃないか。


矢野未希子、岸本セシル、佐々木希ってすごく素敵なモデルだし、CanCamモデルもJJモデルも食傷気味の中、最も良いセンスだとは思うけど、non-noじゃないよっていう。

non-no読者っていうのは、スカート好きだけどミニスカートははかなくて、SM2とかのナチュラルで、親ウケ、お年寄りウケの良いファッションで、大学のサークルの先輩と2年間付き合っていて、「カフェランチが好き♪」とか「空の写真を撮るのが好き♪」平気で言える存在であって欲しいと思う。

なんというか、女子の最大公約数みたいな?

non-noっていったら、やっぱり森きみですよ。

モリのアサガオ

読み中。

「モリのアサガオ」
モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (1) (ACTION COMICS)
モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (1) (ACTION COMICS)
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久々に漫画喫茶に行って、「さよなら絶望先生」の新刊も入ってないみたいだったので、読み始めた。

最高。神。これ全巻買っちゃうかも。

死刑を執行する側とされる側。新人刑務官・及川直樹と死刑囚・渡瀬満の禁断の友情を通じ、死刑制度の<今>を描ききった衝撃の問題作!!


郷田マモラ先生と言えば、ふかっちゃん主演でドラマにもなった「きらきらひかる」があります。それも検死医を扱ったテーマなので、この漫画家さんは命に関わるお話が得意なのかと思っていました。

でも、実際に読むと全然説教とか“こうあるべき”みたいな声のでかい感じが無くて一緒に考えることができる漫画でした。

amazonの評価は結構低くて、主人公のお坊ちゃまな感じがリアリティに欠けるとか、ストーリーも幼稚と書いてあるんですけど、でもそれはそもそもこの漫画が“死刑制度”について物申す漫画じゃないからだと思う。

死刑囚と刑務官との心のやりとりが本当すごいのよー。
感動した、びっくりした。

後藤さんっていう刑務官が出てくるけど、実写化の際はぜひソフトバンクの小久保選手で。

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そっくりだった。と思ったら、もう映画化決定してるんかい!
あ、でも「手紙」の生野慈朗監督ならかなり観たいです。

ひとり日和/青山七恵

読んだ。

「ひとり日和」
ひとり日和
ひとり日和
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人っていやね......人は去っていくからね。
20歳の知寿が居候することになったのは、 母の知り合いである71歳・吟子さん
の家。
駅のホームが見える小さな平屋で暮らし始めた私は、キオスクで働き、
恋をし、吟子さんとホースケさんの恋にあてられ、少しずつ成長していく。
選考委員が絶賛した第136回芥川賞受賞作。


すごい柔らかい語り口で、20歳の女の子とおばあちゃんのやりとりがつづられています。なんか“春”って感じの小説でした。
71歳の吟子さんとなっているけど、印象としては71歳よりもうんと若くて、何歳になっても女の人は女の子要素を持っているという事が可愛くてほっこり。

主人公の知寿に恋人が出来る瞬間、別れる瞬間の描写がリアルでした。恋のはじまりと終わりって、ドラマみたいにそんなに激動じゃないよねっていう。
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東京で働く28歳。ライターをしています。

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