推敲しない言葉

本・映画・音楽の、推敲しないそのままの記録。

2009年11月

Rのつく月には気をつけよう

読んだ。

Rのつく月には気をつけよう
Rのつく月には気をつけよう
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湯浅夏美と長江高明、熊井渚の3人は大学時代からの呑み仲間。毎回誰かが連れてくるゲストは、定番の飲み会にアクセントをつける格好のネタ元だ。酔いもまわり口が軽くなったところで盛り上がるのはなんといっても恋愛話で―小粋なミステリー短編。


言うならば、“ほろ酔い”って感じの、素敵な素敵な短編小説。
以前お酒を飲んでいる時に、「食べ物がうまそうな映画にはずれ無し」と言っている人がいて、(確かに)と思ったのですが、この小説も相当食べ物がうまそうなので、その法則は映画だけじゃなく小説にもあてはまりそうですね。

この本に出てくるメニューはというと、

 ・牡蠣のアブナイ話「Rのつく月には気をつけよう」
 ・恋人との喧嘩の原因は、ビールのつまみのチキンラーメン「夢のかけら 麺のかけら」
 ・チーズフォンデュとバレンタインの苦い思い出「火傷をしないように」
 ・失敗作の豚の角煮に込められた意味は?「のんびりと時間をかけて」
 ・ぎんなんでマリッジブルー「身体によくても、ほどほどに」
 ・海老アレルギーで浮気疑惑「悪魔のキス」
 ・人間燻製の思い出は特別「煙は美人の方へ」

チキンラーメンをお湯かけずにボリボリ食べちゃうとか、のんべえのハートをつかむのですよー。全く。

表題作、「Rのつく月には気をつけよう」の出来が一番良く、その後は少し展開が読めてくる感はあるのですが、酒と酒の肴がもたらすエピソードは全てセンス良し。人間観察がとても上手なかっこつけが書いた本、という感じで好感が持てます。

既にブックオフの100円コーナーに登場していることでお馴染みの、劇団ひとりの傑作小説「陰日向に咲く」のような、あったかいサプライズがあって、とても休日むきな本でした。

イングロリアス・バスターズ

観た。

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1944年、ナチス占領下のパリ。ナチスに家族を殺された映画館主のショシャナは、ナチス高官が出席するプレミア上映会の夜、復讐を果たそうと計画を練る。一方、ナチス軍人を血祭りに上げてきたアルド・レイン中尉率いる連合軍の極秘部隊「イングロリアス・バスターズ」も、ヒトラー暗殺を企て映画館に潜入するが……。クエンティン・タランティーノ監督が、1978年の「地獄のバスターズ」に着想を得て製作した戦争ドラマ。ブラッド・ピットが主演。


史実度外視。チョー面白かった!
この内容なのに、何この爽快感。みたいな。
タイトルの下手な文字、音楽、キャスト全てが外してない、最高の演出でした。

リュック・ベッソンもそうだけどタランティーノは今まで知らなかった美女を出してくるから、それも楽しみのひとつ。

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ナチスへの復習に燃える“ショシャナ”演じるメラニー・ロランが超ビューティ! 虜になりました。タバコ吸うシーンとか超かっこいい。

ブラピ目当てなのか分からないけど、隣にいた女の子は結構ひいてた。
思いがけずグロいシーンが多いので、でもタランティーノ監督だったら覚悟はしておいて欲しい所。(ちなみに私はキル・ビルがだめ)

でもまあ、全体的にオタク気質な男性にウケるんだろうなという映画で、ブラピだけ見たい!って人は観ないほうがいいかもしれませんね。

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“ユダヤ・ハンター”の彼↑の演技が、ねちっこくて恐すぎた。
「プリズンブレイク」の悪役ロバート・ネッパーみたいにこういう、ハラハラさせてくれる俳優さんはいいですね。

何かこう、もうなんでもぶっ放しちまえ! って人におすすめします。

つむじ風食堂の夜

観た。

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人気作家・吉田篤弘の小説を、「地下鉄(メトロ)に乗って」「真夏のオリオン」の篠原哲雄が映画化。主演に八嶋智人、月船さらら、下條アトム、田中要次、スネオヘアー、生瀬勝久ら個性派キャストが脇を固める。雨降り先生の「私」、古本屋の「デニーロの親方」、イルクーツクに行きたい果物屋の青年、不思議な帽子屋・桜田さん、背の高い舞台女優・奈々津さんなど個性的な常連客が集う「つむじ風食堂」のさりげない日常を描く。


あったかくて可愛くて、“ほっこり”という表現が食傷気味なこの頃に、自信を持って「ほっこりする映画です」とコメントさせていただきたい。

不思議な食堂でおこる、日常のちょっとした不思議をあたたかく描いた映画でした。とはいえすっごく脚本が凝ってるとかってわけではなく、キャストの妙が一番で、スネオヘアーの棒読みとか最高。

インテリア、食事の全てが良い感じに古ぼけていて美味しそうだったな〜。
コロッケ定食とか超食べたい。

ちなみに、映画を観た後に松涛にある「アヒルストア」というワインバーに行きました。
瓶詰めされたローリエや鷹の爪など、こちらもほっこりしていて素敵な空間でしたよ。

THE 4TH KIND フォース・カインド

試写会で鑑賞。

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多数の住民が行方不明となり、不眠症を訴える人々が増え続けるアラスカ州ノーム。この事態を不審に思った心理学者のタイラー博士は、催眠療法で彼らの不眠の理由を解明しようとしていた。65時間以上に及ぶ記録映像と、再現映像をもとに構成される異色作。主演はミラ・ジョボビッチ。


B級サスペンス、X-Fileっぽくて個人的には面白かった!
…のだが、一緒に観た人の反応を観る限り、万人にすすめられる映画では無さそうです。

「信じるか信じないかはあなた次第」というキャッチコピーがそのままで、不思議体験に興味無い人は全く興味ないラストになるでしょう。私もまあ、無いほうなのだけど。

これを、大作劇場系だと思って観ると「え!?」って感じなのでしょうが、単館低予算映画だと思って観れば十分だと!
ミラ・ジョボビッチが相変わらずビューティなので、全部再現映像でやっちゃえばよかったのにねって話。

ミラ様は、来年「パーフェクト・ゲッタウェイ」にも出るのでそちらも楽しみにしよー。

「自分は特別」だと思い込んでいるけど、全然特別じゃない人へ。

読んだ。

夜をゆく飛行機
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谷島酒店の四女里々子には三人の姉がいる。長女の有子は嫁いで家を出たが、次女寿子と三女素子と両親の五人暮らし。しかし里々子には実はもう一人「ぴょん吉」と名付けた弟が存在して…。うとましいけれど憎めない、変わらぬようで変わりゆく家族の日々を温かに描く、にぎやかで切ない長篇小説。


ごく普通の、平和な家庭に生まれたことが逆に不幸だった女子高生のお話。単調に過ぎていく日々の中で、時々おこる事件が面白い。突拍子も無いようにみえて妙にリアルだし。

私は兄弟がいないから、感覚がよくわからないんだけど兄弟の距離感ってすごい興味深い。超好きなわけじゃないけど、気になる的な。

兄弟(特に姉妹)がいる人に読んでもらって感想を聴きたいところ。

この主人公みたいにクールではなかったが、「自分は人とちょっと違うかも」と自意識過剰な高校生だった私は、自嘲をこめて読めました。あー、恥ずかしい。けど懐かしい。

(500)日のサマー

試写会で鑑賞。

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建築家を夢見つつもグリーティングカード製作会社で働くトムは、社長秘書として入社してきたサマーに一目ぼれをする。運命の恋を信じるトムは果敢にサマーにアタックするものの、サマーは気まぐれにはぐらかすばかり。そんな友達以上恋人未満の関係に苛立ちを隠せないトムは……。主演は「G.I..ジョー」のジョセフ・ゴードン=レビットと「ハプニング」のズーイー・デシャネル。監督はCMやミュージック・クリップなどで活躍する映像作家のマーク・ウェブ。


ミュージックビデオで活躍する監督の長編デビュー作ということで、音楽と映像のセンスがはんぱないです!
この頃観た映画は当たりが多い気がしてます。先日書いた「かいじゅうたちのいるところ」も、音楽畑のスパイク・ジョーンズ監督でしたが、ミュージックビデオとかCMやってた監督って基本クオリティ高い気がします。日本でも、中島哲也とか中野裕之とか。

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洋画の場合、どんなに“イケてない”とされる男の子であっても180cm超の白人だと「ちっ。かっこいいじゃんクソが」と思っちゃうのが日本人の常ですが、この主人公は本当イケてなくて愛しいです。

とはいえ、役柄に完璧にはまってるのでモサっとして見えるのですが、本来アメリカで子役出身のイケメンとして今人気急上昇中みたい。The 草食男子って感じが共感を呼びます、

基本的に、不思議ちゃんで妙にセクシーで可愛いサマーに、主人公が振り回される話なのですが、全く不快にならないし、それどころか爽やかな気持ちになれました。ド恋愛映画ですけど、夢とか自己を見つめなおすのにもいい映画だし、男女で感想が食い違うこと間違い無しなので、あーだこーだ言い合うのも楽しそう。

“恋人は作らない。誰かの所有物になるなんてまっぴら”

ズーイー・デシャネル超可愛い!!!!!!!

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のあのわ

音楽戦士とかいう音楽番組でライブを披露していてびっくり。
のあのわは、チェロヴォーカルの女の子とその他男の子メンバーという異色なバンドです。

Sweet Sweet
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歌っていたのはコレ。



こういう言い方はあれだけど、CHARA、安藤裕子好きなら好きな感じ。
歌い方とか世界観が。
でも好きだなー。この感じ。可愛い。歌は切ない感じが乙女ですね。

あと、アートワークがいちいち素敵。

SPECTACLE(初回限定盤)(DVD付)
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ループ、ループ
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チェロって素敵な楽器ですよね。私は金管楽器、木管楽器はやったことがあって、打楽器(ジャンベ)は今度かじろうと思ってるんですが弦楽器は本当一切やったことがなくて。やってみたいなーコントラバス。

かいじゅうたちのいるところ

試写会で鑑賞。

予告編みて、鳥肌たって、ずーっとずっと楽しみにしてた。



もうね、これ観るだけで鳥肌モノ。

映画


モーリス・センダックの名作絵本「かいじゅうたちのいるところ」を、「マルコヴィッチの穴」のスパイク・ジョーンズが映画化。いたずら好きな7歳の少年マックスは、母親とケンカをして家を飛び出し、気がつくと船に乗って大海にこぎ出していた。やがてたどりついた島には見たこともないかいじゅうたちがいて、彼らの王様になったマックスは、かいじゅうたちと一緒に誰もが幸せになれる世界を築こうとするが……。


ワーナーのロゴが手描き風になっていたり、スパイク・ジョーンズっぽい遊び心が垣間見れて、ニヤニヤもとまんないし大変でした。

内容は、おもいっきり大人向けです。
特に、子供がいる人、結婚してる人、心がチクンと痛むシーンがあるかもしれない。監督も「最近の映画で描かれる子供は牙が抜けてる」って言ってるんだけど、確かに子供って素直で凶暴で悪がきだと思うから、それをしっかり描いてて素晴らしかった。

音楽もヤーヤーヤーズの子が歌ってたりするので、かなり良いです。

あれだけ短い絵本の中からよくここまで話をふくらませたなって感服します。夢があって、ちょっと恐くて、ドキドキして。で、切ない。

絵本ファンの方も、そうでない方もぜひ観て欲しい一作です。
なんか信じられないような嬉しい事があった日の、帰り道を弾む足取りで帰るような、そんな気分になりました。

ファニーゲームU.S.A.

DVDで鑑賞。

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「ピアニスト」「隠された記憶」のミヒャエル・ハネケ監督が、自身の傑作「ファニーゲーム」(97)の舞台をアメリカに移してセルフリメイク。主演のナオミ・ワッツが製作総指揮も務め、ティム・ロス、マイケル・ピットら豪華俳優が集結したサディスティック・スリラー。夏の休暇で湖のある別荘にやってきたファーバー一家のもとに、卵を分けてほしいと隣人の青年が突然やってくる。母親のアンは感じのよい青年に卵を分けてやるが、青年は卵を不自然に落とし……。


どのレビューを見ても、高評価&悪評高い映画をついに観ることができました!
後味が最悪と聞いてましたが、覚悟していたのでそこまで嫌な気分にならずにはすみました。

でも、途中の青年2人の動作や言葉にはほんっとうにイライラしっぱなしで、次の展開が読めなくてハラハラしながら鑑賞できた。ワンカットがとにかく長いし、暴力シーンや血が流れるシーンをしっかりと映したシーンがゼロなのに、ショッキングな映像が撮れるのってすごいと思う。

ソファから飛び出した足を見るだけで、ここまで絶望感を与えるなんて…!

「SAW」の最初みたいな、低予算なのにシナリオで完成させたスリラーなのでそういう系が好きな方は是非。

SAW6

毎年恒例、既に意地になってる「SAW」シリーズ鑑賞の季節がやってきました。
鍋が食べたい、冬のアウター買わないと、ブーツ…。など冬のはじまりを感じさせるものは色々あっても、一番大きいのは「SAW」なんです。

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大ヒット・スリラー「ソウ」シリーズの第6弾。前作でFBI捜査官のストラムが死体となって見つかるが、指紋が検出されなかったことから殺人鬼・ジグソウの後継者はストラムではないかという憶測が立てられる。しかし、ストラムの上司・エリクソンは刑事ホフマンを疑って接近していた。監督はシリーズを通して編集を担当してきたケビン・グルタート。


「SAW6を観にいく」というと「あれってもうそんなにやってるの!?」という返答を得たり、予告で「SAW6」が流れると「まだ続けてるんだ…プークスクス」という嘲笑が聞こえなくも無い(被害妄想)この作品。興味がある人がどこまでいるかわかりませんが、一応たたんでおきます。続きを読む
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東京で働く28歳。ライターをしています。

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